山の街マンドララン編3 ロジョンド様
「さぁ〜て、まずは何から話そうかしら………そうねぇ、まずはこの街についてお話ししておきましょうかね」
「あ、あのありがたいんですけど……なんで教えてくれるんですか?」
「………あ、あぁ!!ごめんね、お姉さんだけノリノリで。お姉さんはスタットのギルドマスターのサラちゃんに頼まれて貴女達にこの街について色々と教えてあげに来たの」
どうやらこのロジョンドという人はサラさんの知り合いでぼく達にこの街の事やそれ以外にも色々と教えてくれるらしい。
「じゃあ改めてまずはこの街について話しておくわね。ここは山の街マンドララン。長年山と共に生きてきた街なの。この街の人はみんな山の木の実や草、生き物を採って生きてきたの。そしてこの山には石鉱ができていて豊富な石材や宝石を資源に他の街と交流を広げてくたのよ」
なるほど、でもそれにしては街全体が発展してないような……
「あの、もしかしてこの街は山と生きているから街の風貌も自然と溶け込んでいるんですか?」
「そうよ、この街は山の街だからね」
「確かに辺り一帯に草木が生えてたのその為だったモフな」
「キィ、ここは森みたいで心地いい」
「シロノは走りたくなってきましたの」
「ロウカ様達、今はまだ話の途中ですぞ」
「そうだグルミン達、今は重要な情報集め中だ」
ユメハちゃんとジョーンズに止められてしょんぼりしているシロノ達
「シロノ、遊びたかったですの……」
「後で一緒に遊ぼうね」
「ホントですの!!約束ですのよお母様♪」
そう言ってシロノは上機嫌になる
「さてと、本題に戻ってもいいかしら?」
「はい、すみません」
「それじゃ次は冒険者ギルドに行ってお話ししましょうか」
そう言ってぼく達が移動しようとした瞬間、
「姉ちゃん達、ちょっと俺らと遊ばない?」
ゾロゾロと男達が群れてやってきた
「はぁ……アンタたち流れもんでしょ?そんなカッコ悪い事はやめなさいよ」
「うるせぇ仮面女!!やれ、お前たち!!」
「「「はい、兄貴!!」」」
「お姉さんの事知らないみたいだから教えてあげる。お姉さんはね、S級冒険者ロドンジョ。またの名は女王様」
「く、クイーンだって!?やべぇ、逃げるぞお前達!!」
「へ?でも兄貴……」
「もう遅いわよ。アンタ達、覚悟はいい?」
その時のロジョンドさんは女悪魔の様に妖艶に微笑んでいて悪魔の様だった




