山の街マンドララン編2 よくある展開
「それで嬢ちゃん達、ご注文はなんだい?」
イカツイお兄さんはその外見とは裏腹にに優しく聞いてきた。まあ、見た目で判断するのも良く無いよね。というかこの前もイカッツさんみたいな人がいたからぼくが読んでいたラノベの知識やゲームの知識は役に立たないのかもしれない。
「おっとメニュー渡してなかったな今持ってくるからちょっと待ってな」
そう言ってお兄さんは行ってしまった。
ぼくはとりあえず周りを見回してみる。やっぱりここの街の冒険者と思われる人達はみんなガタイが良く歴戦の戦士感がある。ここの街は強い魔物や魔獣がたくさんいるのかな?
「はいよ、これがメニューだ。決まったら呼んでくれよな」
そう言ってメニュー表を2枚テーブルに置いて店員さんは行ってしまった。
「う〜ん、どれにしようかなぁ?……あ、このサンドイッチ美味しそう」
「シロノはこのパンケーキが食べたいですの」
「じゃあボクはこのステーキにするモフ」
各々がメニューを選び料理を注文した。
〜〜〜〜〜
「ふぅ〜、美味しかった。また来ようかな」
「シロノはまたパンケーキ食べたいですのお母様」
「じゃあ今度作ってあげるよ……というかパンケーキの材料とレシピが存在してるんだこの世界」
「なんか微妙に私とソラがいた世界に似てるね」
そんな話をしていたら
「ねぇねぇ、そこのかわいいお二人さんに契約獣ちゃん達。ちょっとお姉さんの話を聞いてくれるかなぁ?」
そう言って現れたのは某ヤッターなヒーローの悪女キャラの様な格好をしたセクシーなお姉さんだった。
「えと、貴女は?」
「ボク達の敵なら……」
「問答無用で私が倒す」
ロウカとユメハちゃんが威嚇している
「あらごめんなさい、怖がらせちゃったかしら?お姉さんはロジョンド。一応、この街のS級冒険者をしているわ。それで話っていうのはね、貴女達みたいかわいいお嬢ちゃんともふもふで柔らかそうな契約獣ちゃん達なんて初めて見たからお話ししたかったってだけよ」
「そうだったんだ。よかった、いきなり変な因縁つけられるかと思った」
「そんな事しないわよ。もしそんな事する輩がいたお姉さんが許さないわ」
その時ロジョンドさんの目がキラリと光った気がした。




