始まりの街スタット編31 ウサギサンドを食べる
ソラはレベルが上がった。
そのメッセージウィンドウの確認でぼくは勝利したと分かりホッとする。
ソラは巨大なもふもふ毛皮を手に入れた
どうやらこの世界ではゲームみたいに魔獣から自動的にアイテムがドロップするみたいだ。
「ふぅ、なんとか倒せたな。ソラの嬢ちゃん達、怪我は無いか?」
「はい。ぼく達は大丈夫です」
「ああ、私は大丈夫だ。ちゃんとソラを守ったからな」
そんな話をしながらぼく達はスタットに戻る為に歩き始めた。
「キィ、お腹すいた……」
キュルル〜
モリンのお腹から可愛らしい音がなる。
そういえばそろそろお昼なのかな?ここに来てから時計がないのでなにかと不便だ。今度魔法とかで作れないかな?
「お昼ご飯かぁ、どうしよっかなぁ……そうだ、朝に街店で買ったパンにさっき倒したウサギさんのお肉を焼いたものを
乗せて、あとは野菜を乗せれば……完成!!ラビットサンド」
「おお、美味しそうだな。オレも食べていいか?」
「いいですよ。はい、どうぞ」
「ぼくも食べるモフ!!」
「私も早く食べたい!」
「ちゃんとみんなの分もあるからゆっくり食べようね」
そう言ってぼく達はお昼休憩に入った
ぼくもラビットサンドを食べてみる事にする。ハムッ……うん、やっぱりウサギらしい筋肉質で硬いけどジューシーで美味しい。いまだにうさぎ肉を食べる人がいる人がわかるくらいに美味しい。
「「「「ごちそうさまでした」」」」
ぼく達はご飯を食べ終えた。
「なあ、そらの嬢ちゃん達。そのさっきもやってた『いただきます』とか『ご馳走様でした』ってなんだ?」
イカッツさんが尋ねてきた。そう言えばぼくがいた国いがいではそう言った特定の言葉とか風習が場所によっては無かったけ。なら異世界のイカッツさんも知らないよね。
「この二つの言葉はぼく達がいた世界にあった風習みたいなもので『いただきます』は貴方の命をいただきます、『ごちそうさま』は貴方の命、ご馳走様でしたみたいな意味です」
「嬢ちゃん達の国にはそんな文化があるのか……なんかいいな」
そんな話をしながら森を抜け街が見える所までやってきた。
「さてと、ミツキのとこ行ってさっさとクエスト終わらせようか」
そう言ってぼく達は冒険者ギルドに向かうのだった




