始まりの街スタット編30 ソラvsワルもふもふ
「よし、今だ!アイツに特大の一発をくれてやれ!!」
イカッツさんがそう大きな声で言う
「了解です!!ロウカ、装備」
ぼくはロウカが変化した狼の着ぐるみパーカーを装着する。
「いくよ、『狼超咆哮!!」
「私もいくよ、『急降下脚』!!」
ぼくとユメハちゃんの攻撃がジャビットキングにぶつかる
「ギギュグァッ!!」
ジャビットキングの叫びと共に土煙が浮かび上がる。ここは静かに様子を見ようと思う。よく漫画や小説とかだと『へっ、雑魚め。ざまぁみやがれ』とか言って倒れたかわからないうちに喜ぶと死ぬフラグが立つらしいからね。
ぼくとユメハちゃんが土煙が消えるまで様子を見ているとイカッツさんが
「やったな、ソラの嬢ちゃん達!!アイツもこれで倒れた……」
「ギギュグガァ〜!!」
フラグを言い終わる前にジャビットキングが立ち上がった。やっぱり、こうなるか……そう思いながらぼくは戦闘態勢に入る
「どうやら、まだまだアイツは暴れ足りないみたいです」
「マジかよ、こんな魔獣始まりの街近辺にいたらマズイじゃねぇか!!さっさと倒さねぇとみんなが危ない!!」
「確かに、このままだと奴はもっと凶暴化していつか街に襲来するかもしれない」
どうやら、ぼくはAランククエストを受けたつもりがいきなりSランクになってしまった様だ。そう考えている時にもジャビットキングは暴れ続け動物達はパニックに陥っている
「やい!デカワルもふもふ!!ぼくが倒してあげるよ」
そう言ってぼくはロウカの力で上がった素早さを活かして敵を欺く、その後ぼくは奴の鼓膜目掛けて特大の雄叫びをあげる。
「ワォオーーン!!」
そうするとジャビットキングは長くて大きな耳を抑えはじめた。ぼくはその隙に
「もふもふ流狼狼奥義・ウルフエッジ!!」
そう言ってぼくは狼の前足の様な手袋から鋭い爪を出して敵を引っ掻きまくる
「ギガゅ〜ガァガヤラァ!!」
ジャビットキングは感じた事の無い痛みで倒れた。
「それじゃ、さようなら。大きくてワルイうさぎさん」
そう言ってジャビットキングにとどめをさした。
ソラはレベルが上がった




