始まりの街スタット編18 ゴブリン、働く
「これでぼく達の勝ちです。それじゃ早速ぼくのゴブリン達を……」
「そんな事よりその装備、いやぬいぐるみ達について教えて」
「アタシも知りたいわ」
サラさんとミノンさんに挟まれる。圧が凄い、なんな怖いよ。そんな目で見ないで欲しい。
「はぁ、わかりました。信じて貰えるか分かりませんけど一応言いますよ」
ぼくはぬいぐるみ巫女というジョブとその能力について話した。
「つまりぼくはこの世界に散った家族を探さないといけないんです」
「そうだ、私はソラと一心同体。つまりソラのある所に私ありだ」
そう言ったユメハちゃんはボロボロだった筈なのに傷一つないキレイ身体になっていた。どうやらこれはユメハちゃんの持つスキルの一部らしい、多分だけどユメハちゃんだけでも異世界を救える気がする。
「なるほどね、ならアタシ達も動くぬいぐるみや喋るモンスターの情報が出たらギルドで伝えるわね」
「そうね、私モォ手伝うモォ」
「ありがとうございます。二人とも、それでゴブリナさん達をどう働かせるんですか?」
ぼくが確認すると
「じゃあ、モォ一度工場にもどってくれるかしら?」
「はい!!わかりました。ゴフリナさん達もそれでいい?」
「はい、ソラ様。私達ぷちゴブリンはみんな、貴女の使い魔ですから」
ぼく達は再び例の巨大な建物に戻った。
「アンタ達ゴブリンちゃん達にやって貰いたいのはこの工場の魔道具の動かし方を全て覚えて各フロアを動かす事よ。今まではアタシ一人で全部動かしてたから冒険者への食糧の供給が落ちてたけどこんなにいれば大分変わるわ。それじゃ、ソラちゃん達は後でまた来てね私はこの子達を教育しておくからよろしくねゴブリンちゃん達」
「はい、よろしくお願いします。私、頑張りますね」
「きゅやぁ♪」「きゅあ♪」
「さてと、ソラ達はアタシと一緒にきてもらうわよ」
そう言ってぼく達はサラさんに連れられサラさんの仕事部屋についた。
「さて、アンタ達がどうしてもやりたくないなら別だけど。今のアンタ達が強くなりたいって言うならアタシが鍛えてやるよ」
〜〜〜〜〜〜〜
「さすがゴブリンちゃん達、団結がとれてあっという間に仕事に慣れてるじゃない」
「ありがとうございますミノン様。私達ぷちゴブリンに仕事を与えてくださるなんて」
「いいのよゴブリナちゃん。さて、昼休憩にでもしましょうか」
「キュイ♪」「キュキュ♪」




