始まりの街スタット編17 狼vs牛
「私の勝ちね、まだやる?」
「いや、いい。私の負けだ」
ユメハちゃんがボロボロだ。
「私はソラちゃんの力も見たいわ」
ミノンさんはそう言った。正直やりたくない。ユメハちゃんをボロボロにされたし、戦うのは好きじゃない。でも、ぼくは強くならいないとこれから先が危険だ。
「わかりました。やりましょう、ロウカ行くよ」
「了解モフ!!」
ぼくはロウカを装備する。
「なぁに、それは?そんな可愛い服で勝てると思ってるの?面白いわね、かかってきなさい!!」
「はい、わかりました」
ぼくは素早く動いてミノンさんを翻弄する。
「素早さで勝てないのはさっき見てわかってるでしょおっ!!」
バァンッ!!
ミノンさんから繰り出される強力なパンチ。これは当たったらマズイ奴だ。ぼくは瞬時に避ける。
「ロウカ、戦い方教えて」
「そうモフねぇ、ボクは地上の密猟者モフ!つまり、ボクは敵の隙を狙って攻撃すればいいモフ」
隙かぁ……よし、まずは敵の隙を誘う為に……ぼくは素早く動く事をやめて一度止まる事にする。
「モォギブアップかしらぁ?なら遠慮なくやりますわぁ」
ぼくは集中して耳を研ぎ澄ませる。………見えたっ!!
「ここだぁ、『狼爪撃』!!」
「嘘!?」
ぼくが動かず油断していたミノンさんに一撃を喰らわす。ここで決まったとか思ってはいけない。
「く、やるわね。ならコッチも『猛牛突進!!」
ミノンさんの強烈なタックルがぼく達を襲う。ぼくは当たるギリギリまで待って当たる直前で避ける。
「うぉっ!!とと、ふぅ〜危なかった……あら?ソラちゃんは?」
「ぼくはここだよ」
ぼくは瞬時に避けた時に空へ逃げた。ぼくはここから急降下しながらキックを決める
「必殺・『狼降下脚』!!」
ぼくは空高い場所からミノンさん目掛けて降下しながらキックを決める、
ドガシャーン!!
やばっ!!威力強すぎた……ミノンさん無事かなぁ?
煙が消えて見えたのはボロボロのミノンさんだった。
「わ、わぁ!!ごめんなさい、大丈夫ですか!!」
「大丈夫よ、それより貴女その服すごいわね!!ただのかわいい服かと思ったら俊敏に動くし威力の凄い技も出せるし」
良かった、元気そうだ。ぼくは戦闘を終えたのでロウカを装備解除する。
「ふぅ〜疲れたぁ、ロウカもお疲れ様」
「ふふん、ボクはソラの為ならなんでもやるモフ」
「そのぬいぐるみが装備になってたの!?」
あ、また説明しないといけない奴だ。




