始まりの街スタット編12 ゴブリンと戦闘!?
「まさか街についたと思ったら今度はクエストで森に戻るとはね」
「でもゴブリンなんていたか?」
「おそらくワタクシ達の家にはモンスターが近寄れない何かがあってそのせいで一箇所に集まって大量発生に繋がったのかと」
「てことはどういう事モフ?」
「つまりぼく達のせいでモンスターの大量発生が起きてるんだよ。責任とって倒さないとね」
「ああ、ソラの為なら私はなんだってやるさ」
ぼく達はもといた森の中を街とは逆方向に進むと明らかに何者かが住んでいる様な洞穴を見つける。
「ここにきて確認なんだけど、ぼくってどうやってたたかうの?」
「それは後でワタクシ達がお教えします」
「ソラ、どうやらゴブリン達はそこにいる様だぞ」
確かに、ここ一体に群れの反応を感じる。ゴブリン達の巣窟はここで間違いないのだろう。さてとゴブリンはどんな感じのモンスターなのかな?
「きゅあ♪」「きゅぅう!」「きゅるる♪」
目の前にいるゴブリンは漫画やゲームに登場する醜い見た目ではなくとても愛らしくクリクリした目と丸々とした身体。これはなんとも可愛いモンスターなんだろうか?
「ジョーンズ、この子達について何かわからない?」
「了解です。ソラ様、スキル使用『鮫辞典』ふむふむ、」
ジョーンズの説明を聞くとこんな感じだ。
ぷちゴブリン:下級モンスター。か弱く常に集団で生活している。基本的に人を襲わないが、警戒心と団結力が強い為襲われれば無事では済まない。また、ホントはおとなしい性格と人に知られていない為よく人に襲われる悲しきモンスター。
「うぅ、あんなに可愛いのに人はなんて残虐なんだ」
「私も人間なんて嫌いだぁ!!」
「……ソラもユメハも、人間モフ」
「そうですね……でも、ワタクシもあのゴブリン達が可哀想に感じます」
「キィ、どうにか助けたいキィ」
ぼく達が話しているのに気づいてゴブリン達は警戒態勢だ。
「きゅる!」「きゅるる!!」「きゅりゃあ!」
「どうにか会話ができないかな?」
「ならボクを装備するモフ!!」
「装備!?どうやって?」
「ボク達グルミンはぬいぐるみと生物を合わせた存在モフ。そしてもう一つの能力はぬいぐるみ巫女であるソラが装備する事ができるモフ」
「わかったよロウカ!行くよ」
「掛け声は『柔装着』モフ」
「「柔装着!!」」
そう言ってぼくとロウカは光に包まれそして、
「これが、合体?」
「す、すごい」
「な、なんて事だ……」
その姿はモフモフでふわふわでとても
「「「かわいい♡」」」
774です。着ぐるみパーカーっていいよね。