始まりの街スタット編8 魔法を覚える
「さあ、ソラの嬢ちゃん達。ここが訓練所だ、ここで魔力量や魔法属性適正が調べられる。それじゃまずは魔力量から調べようか」
そう言ってイカッツさんは木製のマネキンの様な人形の前に立った。
「コイツは魔力測定人形と言ってな、この人形と握手するとこの人形が魔力量がわかる仕組みになっているんだ」
「なるほど、そうなんだ。」
ぼくはとりあえず魔力測定器に握手してみるすると
『膨大な魔力をカンジマス、アナタノマリョクリョウハジュウマンデス』
「ジュウマンだって!?すごいじゃないかソラの嬢ちゃん!上級冒険者よりも濃い魔力量だぞ」
「は、はい。ありがとうございます?」
「次は私がやってみよう」
そう言って今度はユメハちゃんが握る
『膨大な魔力をカンジマス、アナタノマリョクリョウハヨンヒャクマンデス』
「よ、四百万!?そいつはもう、太古に存在していと聞く魔王級じゃねえかお嬢ちゃん達一体……いや、人には聞かれたく無い事もあるよな、ごめんな」
イカッツさんは興奮してぼく達の事を聞こうとするが、ハッとして抑えた。正直、助かるのでありがたい。
「よし改めて次は属性を調べようか。あの顔みたいな奴に手を入れてくれ、大丈夫だ食われたりしない」
そう言ってイカッツさんは真実の口の様なものを指差した。時々、この世界は元の世界に似てる所があると思う、まあそれもおいおい調べようか。
「よ、よし入れてみるね」
ぼくは恐る恐る手を入れてみる。
『属性を感知。アナタは基本四属性に加え光と闇の魔力を感じマス』
「その魔力量でまさかとは思ったがやはりそうかソラの嬢ちゃんは全属性を使えるんだな」
「よし、次は私だな」
『属性を感知。アナタは………
ユメハちゃんも、同様に全属性を使えるらしい。
「なるほどな嬢ちゃん達、二人とも全属性使えるのか。でもそもそも魔法を使えるのが一部の冒険者だけだからこの街には教えられる人なんていないな。ま、まあ基本的な魔法の使い方を教えてやるよ」
そう言ってぼく達は射撃訓練場みたいな所に到着する。イカッツさんはそこに着くと。
「いいか、魔法によって大事な事はイメージすることだ。よく初心者冒険者は詠唱を気にしているが、あんなまどろっこしい事はいらないんだよ。ま、見てな」
そう言ってイカッツさんは手から手品の様に火を出す。
「すごい!!マジックみたい!!」
「へへ、じゃあ嬢ちゃん達もやってみな」
イメージか何を想像しようかな?そうだ、喉乾いたし何か飲み物でも飲みたいなぁ、できればぼくの好きな奴飲みたい。そんな事を考えていると
「あ、あれ?手から何か出てくる」
手から少し白く濁った様な水が出てくる。これはもしかして?ぼくはその水を飲む。
「甘い。やっぱりコレスポドリだ。ユメハちゃん飲んでみて」
「どれどれ、んっんっ……ゴクッ。っぷはぁ、確かにスポーツドリンクだ」
「すぽどり?なんだそれは、嬢ちゃん達そんな白く濁った水なんて飲んで大丈夫なのか」
イカッツさんが心配そうにぼくを見る
「大丈夫ですよイカッツさん。この水はぼく達が住んでいた街ではよく売られていた飲み物でスポーツドリンクっていうんだ」
そう言ってぼくは『家収出』で家にあるコップを三つ取り出すしそれに魔法でさっきと同様スポドリを出す。
「飲んでみてください」
「お、おう。もはや何からツッコめばいいのか、まあいいやゴクッ、おおこれは甘くておいしいな」
ぼくはスポドリをだす魔法を手に入れた
774です。魔法は争いの為じゃなくてもていいと思うんですよ