始まりの街スタット編6 ギルドマスター登場
「そんな、それじゃまさかオレが今までやっていた親切は恐喝や脅迫と思われていたのか!?」
「はい、そうだと思います。だってぼくもいきなり大声で叫んでる大男に近づかれて正直言って怖かったです。ねぇ」
「はい、怖かったです。私のソラが襲われたら私がどうなるか」
いや、ユメハちゃんそういう事じゃないよ……
「が、ガ〜ン!!ま、まさか!まさかオレはただの怖い大男と思われていたのかぁ〜……確かにギルドに入った奴等でも話しかけるだけでどこかに走り去ってしまうのはそう言う事だったのかぁ!?」
大男のイカッツさんが丸まって小さくなってしまった。
「ま、まあこれから変わればいいんじゃないですか、人はいつだって変われるんですから」
「おお、踊り子の嬢ちゃんいい事言うなぁ!そうだアンタ達名前は?」
「ぼくはソラ。肩に乗ってるのはコウモリのモリンでピンクのオオカミはロウカ、宙を浮くサメはジョーンズです。みんなぼくの使い魔みたいな物ですそれで、」
「私はユメハ。ソラを護る為に産まれた愛の戦士だ」
ぼく達は自己紹介をする
「なあソラの嬢ちゃん、ユメハの嬢ちゃんはひょっとして頭がおかしいのか?」
「ま、まあ心の病みたいなものかな」
「そ、そうか。それにしてもソラの嬢ちゃんはすげぇなその歳で三体も使い魔がいるなんて。そんじゃ着いてきな、あんな「ゴォオラァ、イカッツぅ!!アンタ、また冒険者になろうとした子達にガン飛ばしたらしいじゃない!!」……ギ、ギルマス!?だから違うんですって!!」
そう言って褐色肌のアマゾネスの様なお姉さんがイカッツさんに鬼の形相で大太刀を構えて飛びかかろうとする
「あ、あのお姉さん。イカッツさんはこう見えてシャイな方で実は今までガン飛ばしてたりしてたのは緊張して顔がつい強張ってしまってだけなんです。イカッツさんはこれからはそう言った緊張とかを克服するってさっきぼくと約束したので、許してあげてくれませんか」
ぼくは必死に止める様懇願する。
「おや、そうだったのかい。それにしてもあのイカッツがシャイだったとはねぇ、ププッwwアンタその身体の割に実はそうだったのかいwwならアンタはこれからはそのシャイを克服するまで今後新人やギルド入団希望者に話しかけんじゃないわよ!!わかった!!」
「はい、スンマセン……これからはシャイを克服するのに励ます」
先程まで小さくなっていたイカッツさんは更に小さくなった
「それにしてもアンタ凄いわねぇ!!あんなデカブツに恐れるどころか、よく観察してあのイカッツの以外な一面に気づくなんて、しかもこのアタシの戦闘態勢を恐れない精神力。気に入ったよ、アンタ名前は?」
「ソラです。それで肩に乗るコウモリはモリンでピンクの狼はロウカ、宙に浮くサメはジョーンズです。みんなぼくの使い魔みたいな物です」
「私はユメハ。ソラの相棒にしてソラを護る騎士さ」
「ソラにユメハね、アタシはサラ。この街のギルドマスターさ」
やっと物語が進みそう