プロローグ 幸せな日常
--ぬいぐるみ 。それは、至高なる物体。癒し、娯楽全てが揃った万物の象徴なのである。
ぼくの名前は青井ソラ。大好きな物はぬいぐるみと甘いもの全般。よく女の子に間違われるけどぼくは男の子なんだ。
今日もぼくは部屋中のぬいぐるみに抱きつきモフモフ中だ。「むふ〜♪」
ああ、ぬいぐるみこそ至高な存在。この瞬間こそが幸せなんだとぼくは感じる。
「おい、ソラ!そろそろ起きろ遅刻するぞ!」
んにゃ?この声はユメハちゃん?相変わらずユメハちゃんは起こす時が乱暴だなぁ。
でも、そういう所も含めて可愛いんだよなぁ。
あ、説明がまだだったね。今ぼくを起こそうとしているのは
風切ユメハちゃんと言ってぼくの幼馴染で、特撮やロボット物が大好きな女の子だ。彼女はヒーローのレッドやロボットアニメの主人公達に憧れを持っていて、気づいたら今みたいな口調になっていた。
「って!もうこんな時間なの!!急がなきゃ!」
「早く着替えて顔を洗え!朝ご飯はもう作っておいたからな。」
「は〜い♪ユメハちゃんありがと♡」ニコッ//
「う、うるさい!早くしろ!」
ぼくはいそいそと朝の身支度を終わらせつつ今日の分の弁当を作る。
ちなみにぼくの両親は海外出張で家にいない事の方が多いので大抵の家事はこなせるんだけど、ある日ユメハちゃんが「これからは私がお前の面倒を見てやる」って言い出しまして…………まあ、色々あって今はユメハちゃんと同棲中という訳です。
「はい、これお弁当。」
「おう、ありがとうなソラ。」
ユメハちゃんは笑顔でぼくの弁当を受け取る。
ユメハちゃんは大抵の家事は私がやると言ってやらせてくれないけど弁当だけは「愛妻弁当が食べたい!!」というユメハちゃん本人からの意思で頼まれて作っている。………でも、ぼくにも他の事も任せて欲しいなぁ。
こんな、普通な日常が、幸せな時間が続くと思っていた。でもまさか、あんな事が起きるなんてぼく達はまだ知らなかった。
はじめまして、774です。今日からぬいぐるみ好きによるモフモフファンタジーでも作ろうかとおもいます。
執筆はすごいシロートですが、追々成長していきたいと思います。