第1話 天敵は必ずいる
遠い昔
すぐ隣の大陸にて・・・
北方の雄たる袁紹を倒した曹操は未来への切符を手にしていた。
彼が手にした領土を日本の領土で例えるならば、
関東と関西
それだけの土地を曹操は手中に収めたのである。それすなわち、
大陸の三分の二。
広い中華大陸の三分の二を手にした曹操はもはや破竹の勢いであった。
自分の敵になる者たちは朝敵の名のもとに次々と滅ぼしていき、着々と名と地位を固めていった。
そんな曹操が次に狙うのは南方。
残りの三分の一を手に収めてこその天下統一。
しかし
南方には彼の天敵たる二人の人物がいた。
流浪の王『劉備』
呉の王『孫権』
劉備は未だに土地を持たぬ流浪の身であるが、その人望は厚く、慕う者も多い。
加えてその劉備が難敵である荊州の劉表の下に身を寄せているというのも厄介極まりなかった。
孫権は父『孫堅』の名を、兄『孫策』が作り上げた呉を継いだ国王。
呉は土地が肥え、作物も豊富であり、兵の練度も他国よりも抜きんでている。
呉と戦争することになれば天地を揺るがす一大事となるのは明らかであった。
ともに重要人物たる二人であるが、此度は劉備に視点を当てて物語を進めることにする。
※第一章は大まかな『あらすじ』とさせて頂きます。
(全部丁寧に書いてるといつまで経っても終わらないと思いましたので・・・)
第二章からいつもの執筆スタイルに戻したいと思います。
すみませんがご了承願いますm(_ _)m