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S・Sの夢  作者: せいじ
43/47

忙しい



「・・・」




 黙ったままの悟空に、

 歳は中年位の男と思われる、その電話の主が続けた。



「・・・悟空。私は牛魔王だ。・・・私と、手を組まないか」











「・・・」




何を思ったのか、

フッと冷笑すると、悟空が言った。








「あの、・・・どちらさまでしょうか?



 おかけ間違いですね」





そう言うと悟空は間髪入れずに電話を切った。




「・・な!?」





ちょうどその時、タイミングよくノックの音が聞こえると、

自分の会社の秘書が室内に入って来た。




「社長、我が社提案の新規事業の件で、

本日アポを取られている〇〇社の〇〇社長がお見えになりました。

応接室にお通ししております」




「ああ、わかった。すぐ行く」




ああ、今からも、またやはり忙しくなると悟空は思った。




続く


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