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S・Sの夢  作者: せいじ
36/47

初対面



『・・・悟空?・・・どうしてここに?』





徐に静子が尋ねると、彼が、決して今まで見せたことのない、

とても穏やかな表情で破顔しながら、

それに答えてきた。














『静子や。・・・夢の中でも、



お前は私が、彼にみえるのだな』








再び、




静子を心から慈しむように微笑んだその彼から発する、



只々美しい、そして非常に心地よい波動に、彼女は思わず息を吞んだ。







『・・・・』








なぜかわからないけれど、ものすごく、懐かしい香りがする。








『・・・。・・・あなたは・・・』







その、悟空の姿にみえている存在に、静子が再び尋ねた。













『・・・。もしかして、あなたは、私のおじいちゃん?』








続く

















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