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S・Sの夢  作者: せいじ
14/47

集結



「・・・もう一度言おうか?」



と言うと、その亡霊は静子を見て初めてニタリと笑った。



「・・・!」









「・・・このままでいいのですか、兄貴」



三蔵がピンチなのでは、といきなり神出鬼没現れた悟浄が悟空に言った。



「・・・いつからそこにいた、悟浄」



仕事はいいのか、と先程から静子の様子を凝視したまま、見向きもせず悟空がそれに聞き返した。





「・・・あ、兄貴!」



息を切らしながら、八戒も戻って来た。



「・・・なんだ。揃いもそろって。八戒、お前は忘れ物でもしたか?」




「ち、ちがうさ!・・・玉龍の為に戻って来たんだ!」


 大好きな玉龍にかっこいいとこ、見せたいじゃん!と八戒がひとりでに決めポーズをとった。




「・・さて。せっかく3人集まったのですから。ね?兄貴」


 

 悟浄が

 にっこりと微笑みながらそう言うと、悟空を見た。



続く

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