琵琶湖
マカタは何もない
日常に満足していた。
たんたんと過ぎる日々。
おいしいご飯と
ありふれた会話。
全て平凡で
順風満帆ではないが
十分だった。
しかし涙がでる。
琵琶湖を思い出す。
産まれた里。
里からでて20年。
いつか戻ろうと
思うが、
足が出ない。
久しぶりに夏休みを
里帰りに使う。
琵琶湖はいいところだ。
キラキラと光る湖畔をみて
里に帰ろうと考えた。
全国チェーンなので
異動届けを出す。
すぐ受理される。
そして今
故郷は自分の里。
また泣くかもしれない。
しかし里なら
なんとなく嬉しい。