ベタを越えし者たちの新たな恋愛
いつものように遊んで喋って食べて寝るの繰り返しではなんの面白さもない。つまりベタということだ。しかしこの二人ベタを越えしこの二人が新しく予期せぬ企みがあるらしい!なんだって?ベタがなくなっていくだと?一歩先の未来…?
春が来るとやはり新しい出会いや楽しみがあると思う…が1年も経つとそんなに新しい物事を感覚など忘れてるよ。結局、同じやつと喋って遊んで帰ってゲームして食べて寝るの繰り返ししかない…。つまりベタというやつだ。
「ベタだなー…」
「ベタですか?…ベタっていったら熱帯魚のことっすね!もしかして飼うんですか?でもベタって飼うの難しいってネットとかで見た気が…」
「はぁ〜…燈屋。確かに私はベタとは言ったがベタはベタでも熱帯魚のベタではないぞ。飼う気もないし飼ったところで気づいたらご愁傷さまになってると思うけどな」
「それじゃぁ先輩が言ってたベタってなんなんすか?」
「私が言ったベタとは恋愛のベタの事だ!」
「恋愛のベタすか?それってどういう?」
「簡単に言うとウチらは去年。ベタな恋愛とやらをやって研究してきたが、やはりベタはつまらない。もっとこう一歩先の未来を見た恋愛をしたいんだよ。」
「はぁ…てか俺が聞いたのは恋愛のベタについてですよ!別に俺たちの恋愛について聞いたわけではないっすよ!」
「ん?恋愛のベタか?それはな、例えばBBQの買い出しになった男女が手が当たっただけなのに急に相手のことを意識したりすることやクリスマスでムードに流されて、この人が私の運命の人とか勘違いをしたりすることだよ」
「へー、それが恋愛のベタですか…なんだか初々しくていいじゃないですか!俺そういう系の漫画とか映画見たりするとドキドキ止まらないんすよね!」
「お前って意外と乙女なんだな。あぁ、あの頃の燈屋はいづこへ…先輩のことは俺が守ってやりますよとか言ってたのにな〜シクシク」
「先輩!恥ずかしい過去のエピソードを言うのやめてください!あと嘘泣きも!」
「へいへい分かったよ」
「それで話戻しますけど、その一歩先の未来を見た恋愛とはどういうのですか?もしかして、次のデート先を互いに予想してその場所まで行き、同じ場所だったら「俺たちは運命の人だな」とかな感じのやつすか?」
「なんだそれ?そんなんで運命の人を決めつけるのかよ!それどころかそんな互いに予想しあった場所で出会うなんて確率は0.00…みたいな確率だぞ!当たるわけがない」
「なら先輩が言う一歩先の恋愛ってなんすか?」
「それはな、ズバリ一歩先の未来を予想して次に流行る恋愛を考えてそれをレポートにして恋愛ベル賞を貰うことだ!」
「なんすかそのノー○○賞みたいなやつは?…まぁとりあえず先輩は次に流行る物やデート場所を予想して、それが当たっているかどうかの確認してレポート出すってことっすね!」
「まぁそうだな。そういうことだ。やはり持つべきものは気が利く後輩だな!」
「そこはせめて恋人とか友とか言ってほしかったっす」
「よし!そうと決まれば放課後ショッピングモールで次に流行る物を予想しに行くぞ!もちろん後輩であるお前は強制参加だからな!」
「それはいいっすけど…先輩。今日大事は部活の会議あるって言ってましたよね?」
「大丈夫大丈夫!私がいなくても何とかなるでしょ…多分?」
「まったく先輩はこれだからよく部長に怒られるんですよ」
「んうん。とにかく今日の放課後にショッピングモールだ!絶対に来いよ?絶対にな?」
「先輩圧が凄いっすよ。そんな事しなくても行きますから安心してください!それじゃ放課後にショッピングモールでまた会いましょ」
「ああ楽しみにしていろよ!あと絶対に来いよ!絶対な、ぜーったいにだぞ!」
「はいはい分かりましたよ…」
なんか今日の朝から凄く疲れたな〜…とりあえず今日はベタとやらにはならない…はず?
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次は遂に予想型恋愛の第一歩!いったいどんな風に予想するのか見所がありますねぇ〜…。