道中
街を出発して早二時間、本来修学旅行などではORYOとかトランプでババ抜きとかで遊んでいてもう飽きてくるころだろう。小説で換算すると早い人で大体4巻を読み終わっている頃だろう。普通の人で一巻の半分か一巻読み終わっているだろう。遅い人で三分の一くらいだ。
「することが無いね、話すことも無いし、お昼寝でもしよっかな~」
「「あぁそうだな」」
話のキャッチボールが出来ない悲しい人はいつも誰かがパスしたボールを取っただけで、投げ返さないこれが話のキャッチボールが出来ない人たちだ。雪姫は何も悪くないそう、龍尾達が悪いんだ。龍尾はいつもと変わらず歴史の勉強をしているし。まきゆづはマリスから預かったハルバードを掃除している。
「ん?それ俺が著作した奴本じゃん。今読んでるページはイギリス歴代の駄作機だろ。パンジャンドラムあいつは良い奴だったよ」
「イギリスの駄作機までは合っているが、俺が読んでるのは海軍だ。残念だったな」
「海軍、大和に乗りたい」
「まぁ、良いじゃないかお前は帰ったら何時でも乗れるんだから。俺らは乗れないんだぞ。羨ましいわ」
「そう言えば、異世界だけの話、俺もう結婚してるんだよね。第二次世界大戦がはじまる前の空から降って来た隕石みたいなのが、俺の旗艦の曙に当たって沈むっと思ったんだが、なんとこれが擬人星の物で、ありとあらゆる物を擬人化できるアイテムをちょび髭に三つ送ったらしい。だけれども、大気圏に突入したと同時にそれを包んでいたボックスが崩壊、一つがソ連、一つがドイツ最後の一つが日本に落ちた。それが曙だった。彼女はツンデレでとっても可愛かった。けれど、駆逐艦だからかわからなかったけど体系がどう見ても小学5か6年にしか見えなかった。次が問題だった、俺と目を合わせた瞬間死ね!って連呼してきたんだ。今まで、俺は朝昼夜欠かさず船を掃除してやったのにあの態度は無いだろーって思ったけど、心の中でああいう系はデレたら可愛いって思っていたから、最初は何の気にも留めなかったんだけど。アメリカ攻略作戦前日になんとこれがあいつが自分の親指に傷を付けて、そこから、出てきた血を俺に飲ませたんだ。あの時言った言葉は今でも忘れられないな。言った言葉が、私、艦からの声が聞こえるからこの力があったら役に立てるかーって思たんだけど、、そんな目でこっちを見るな!この変態クソ提督、紅蓮の炎に焼かれて死ね!って言ってきたんだ。その時確信した。彼女は99%がツンで残りがデレだって。攻略戦当日は大変だったよあのと・・」
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まきゆづの過去の話が終わるころには今日泊まる宿泊地に着いていた。周りは夕日が完全にくれた頃だった。
「皆様、お話が盛り上がってる間に失礼いたします、目的地に到着しました」
「ありがとう。明日は何時にここを出発できる?」
「明日は馬の機嫌が良ければ午前7時から出発できます」
「そうか、わかった、なるべく早く頼む」
運転士が深くお辞儀するのを見ると、三人は宿屋に入った。
「いらっしゃいませ。ご予約の方は?」
「バリュートと言う名で予約したのだが?」
「バリュート様のお友達でしたか。少々お待ちを」
ウエイターが奥にある部屋に入って確認表を持ってきた。
「はい予約されていますね。代金の方は送られてきていますので、ここにサインをください」
サインは龍尾が英語の筆記体でフルネームを書いた。
「ありがとうございます。ではこちら方が案内してくれますので」
そう言って現れたのは、ガチムチの大男だった。
「では私の後について来てください」
見た目は怖いけど中身は案外おとなしいかった。彼の後をついてくと廊下が豪勢になってゆく。
「ここがお部屋です。ごゆっくりお過ごしを」
案内してくれた人は帰って行った。
「一つツッコミ良いかな?何で私があんた達と同じ部屋なの?」
「知らん、恨むならバリュートを恨むんだな。その第一に服を持ってシャワーを浴びればいいじゃん」
的確なツッコミを入れるまきゆづに全く興味を示さない龍尾に男子と寝ることに抵抗がある雪姫。
「たっく、確かにそうだけど、まぁいいや。この際だから私が隠していたこと話してあげる。マキマキも話してくれたし」
雪姫は深く呼吸する。
「私、実は白兎の因子があって、ほらこれ、ウサギの耳、可愛いでしょ」
「あーはいはいそうですねー俺が居た時代は結構な子供が動物の因子を持っていましたよ。けどなぜか知らないけど男の子は居なかったんだよね。まぁ、俺はショタコンじゃないから別にいいんだけどな」
「はいはい、ワロスワロス。知ってた、マキマキ絶対そう言う反応するって。龍尾どうかな?」
無言で頷く。
「やっぱり私なんか可愛くないんだ」
部屋の片隅でうずくまった雪姫。
「そんで、誰が最初にシャワー浴びる?」
「はーい。私が入りま~す」
三人の良いところは謎の切り替え力の早さだ。
「じゃあ、俺が次浴びるけど、龍尾は最後で良いかな?」
龍尾はまきゆづの方を向いて頷く。
「じゃあ、さき浴びるね~」
雪姫は着替えを持って直ぐにシャワー室に入った。
ひと段落するとまきゆづが動きだした
「まきゆづ覗きはいけないと思うな~」
「覗きちゃうし」
そう言ってまきゆづは床に手をついた。その後、まきゆづは倒れた。
「まきゆづ、だいじょーぶかー?」
「心配するなら見に来いよ。この人でなしーそんな事よりMPがこかつしたけどぎりぎりできたな」
「まきゆづ宿屋を爆発させるのはかなりの人の迷惑になると思うんだがなー」
「爆発させんし。これはもしもの時用の奴ですし。まぁ雪姫が出てきたら話そうか」
十分経ってもなかなか出てこない雪姫、更に十分待っても出てこない雪姫。
「何分入ってるつもりだ」
「もう出るよ~」
「みんな、話がある。この上に立ってくれ」
そういうと二人はまきゆづの言われた場所に立った。
「ほい、これでおっけ、」
行為行事、MP枯渇による数分の行動不可能状態
「どうしたのマキマキ?」
「これで、もし俺ら三人が死んだときは自動的にここからレベルと所持品を持ってやり直せる。勿論時間も巻き戻る。それと、おまけでこの三人の誰かが天高く腕を上げロードって叫べばここに巻き戻れる。これを使用しないでなるべく澄ましたいな」
まきゆづはそう言いながらもシャワー室に入った。
「けど、こんなつまんない旅があと九日も続くのか~。どうする龍尾運転士さんに頼んで道なき道でも進む?」
「俺達はいつも道なき道を進んでるだろ。勿論、いいよ」
「それにしてもお腹減ったなーお昼抜きでずっと移動のしっぱなしだとさすがに夜だと何か食べないと死にそうだよ」
「まきゆづ、今から料理を頼むんだけど何が良い?」
「ハンバーーグ、意外に食える肉料理まともにないやろ。だからハンバーグがあったらそれにしといて」
「はいよー。お金はまきゆづが払ってね、俺らの分まで。分かった?」
「うぃーす」
まきゆづの確認が取れると飲み物とハンバーグセットを三つ頼んだ。この世界にはマーキと言う名の炭酸飲料水が無いから必然的に紅茶をキメないといけない。いわゆる、君も英国面に堕ちようっといわれるのと同じ意味だ。
数分後まきゆづが出てきた。
「やっぱり湯船に浸かりたい。日本人としては」
「じゃあ俺入るから」
綺麗な入れ替わりだった。まきゆづは椅子に腰かけるとステータスウィンドウを開いた。
レベル48と表示されていた。がまきゆづが目を付けたのはそこじゃなかった。HPとMPを数値とゲージ状にして自分の左上辺りに置いた。相手からは見えないように設定したので何ら大丈夫な状態になった。上から順にHP、MPとなっている。
「マキマキ、飲み物は紅茶を頼んでおいたよ」
「紅茶か最近紅茶しか飲んでいないような気がする。ほんとに紅茶中毒になりそう」
まきゆづはアイテムボックスから転移したときに持っていたバックを取り出した。中には大量のラノベが入っていた。中には騎兵隊でも出来る電撃戦などと言う本もあった。
「マキマキ、結構な量の本持って来てるね。私にも一つ読ませて?」
「いいよ、勝手に取っててね」
その数分後龍尾が上がると同時にドアがノックされた。
こんばんは、リアルでも小説でも風呂上がりの又はシャワー上がりのまきゆづです。今回はいかがでしたか?いつもと違って3500ちょっとだったので物足りませんでしたか?それよりも、いったい私はどれくらい伏線を張れば気が済むのでしょうか?自分にもわかりません。以上今後とも天才達の異世界転移と枢軸国の栄光をよろしくお願いします