表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才達の異世界転移  作者: 真姫ちゃん推しの結月
7/36

大移動

 夜

「あっ、クエスト受けてるの忘れてた。とりあえず報告しに行くから、一緒に来る?」

「当たり前だろう、今度またどっかいかないように監視するのが俺の役目だからな」

 そう言うと、龍尾は雪姫を担いだまま冒険者ギルドに向かった。冒険者ギルドに着くころには雪姫も起きていた。

「本日三回目の天ドーン!」

 本日三回目のドアを盛大に開ける。もう慣れたのか、誰も反応しない。

「すいません。クエストの完了報告をしたいのですか?」

「はい。コボルト50体の排除確認しました。それと、」

 受付嬢がまきゆづに向かって耳打ちする。

「あそこの洞窟を破壊したのってあなたですよね?あそこには魔王軍の手下の司令官が居たって話です。お見事です。したがって自動的にこのクエストも完了です」

 受付嬢の人がカウンターの下から金貨袋を取り出した。それを一枚づつ確認した。

「これが今回の報酬、61枚の金貨です。クエストお疲れさまでした」

 にっこりと笑顔で見送ってくれた。その後気分が良くなったのか、それとも謝罪なのかわからないけれど、その場にいた冒険者たちにエールを奢った。

「収穫ばっちり。やったぜ。さてと城に戻って夕飯食べてお風呂にでも浸かって寝るか」

「うん」「そうだな」

 三人とも足並みをそろえて一緒に城へ帰った。城に着くころには夕日が沈みかけてた。

「おーいまきゆづいったい今までどこに居たんだ?金貨袋を担いでるという事はクエストを受けに行ったのか。まぁお前くらいなら楽勝だろう。それよりも、お昼ごろにデカい爆発があってな、国民が混乱していたよ、二人の力を借りて直ぐに落ち着かせたが。もしかして、まきゆづの仕業か?」

「何のことかな知らないなー。僕その頃お城の中に居たから。わかんないやー」

「そうか、ならいいのだが。それよりも夕飯の準備が出来てるぞ」

「食べりゅー」

 伝家宝刀のまきゆづのりゅー語が発動した。こっから本格的なまきゆづの本性が晒される。

「それはそうと、マリスがお前に話したいことがあるそうだ。夕飯を食べ終わったら訓練所に行ってやってくれ」

「分かった。でそれより今日の夕飯は何ですか?」

「今日の夕飯は肉!しかも、レッドボアーの肉だ!ひっさしぶりにいい肉が手に入ったから料理人には存分に腕を振るわせようと思う」

「やったぜ」

 まきゆづは興奮した状態で食堂に着いた。{今思うと、ここスゲー広いな。ちょっと落とし穴作ってもばれなさそう}龍尾達は用意されていた席に座り食事が来るのを待った。

「こちらがレッドボアーのヒレのステーキです。こちらがレッドボアーのひき肉で作ったハンバーグです。これはいつもと変わらないパンです」

「では、早速いただこう」

 バリュートが言う前にすでにまきゆづは食べていた。ステーキから食いついたまきゆづはナイフとフォークの使い方が完璧だった。これは龍尾も同じだった。

「肉カッタ!これすりおろしたリンゴとかに漬けた?そうしないと肉が固くて食えたもんじゃない」

 食事態度があれだが、まきゆづはれっきとした海軍総提督の男だ舌は死ぬほど肥えている。一応言っておく、まきゆづは本当に海軍総提督だ。

「すいません、お口に合いませんでしたか?」

「肉自体はおいしいんだけど、肉を柔らかくできたら最高の一品になるよ。料理長に肉料理をするときは下準備に、ワインと玉ねぎそれとヨーグルトがあるならなおよし。もう一つがリンゴかナシをすりおろしたものに漬けておくって伝えといてくれ」

「はい、わかりました。一語一句間違えないよう伝えてきます」

 メイドがゆっくりと下がってく。バリュートも舌が肥えすぎたまきゆづを見ると、今まで固い肉を食っていた自分が恥ずかしくなってきた。

「凄いな、まきゆづ。もの凄く舌が肥えてるじゃないか。さすが俺の同胞だ」

「仕方ないですよ、昔はいつも、偉い人と食事をしていましたから、自然と美味い店と不味い店の判別が出来るようになってくると。上の人からお薦めの店は何処だと聞かれるのでね不味い店を教えるのは本当にヤバいのでね、自分が最初に店を回って大体の行きつけの場所を決めるんですよ。新たにできた店は直ぐに言行って確認した。ここで重要になってくるのが一回食中毒を出したお店だ。そういうお店は品質管理がしっかりとしてくるので自然と飯もうまくなる、これハッキリとわかるね」

 まきゆづの独断線が発動した。これにかかれば相手は聞くことしかできない。

「不味い店が当たった場合は店を出る前に、美味しかったよ、また来るわ、って言っとけば相手もこの人に度と来ないなって察してくれるから楽ですよ。次に美味い店に当たった場合はごちそうさまでしたって店を出る前に言うと、また来るよっていう合図になる。ここ重要だからメモして。そういう事で今回の講習は終了」

 そう言うとまきゆづは残ったハンバーグを食べた。パンは固いため食べなかった。すると今度は龍尾が会話を始めた。

「バリュートさんこのメモどうりに農民の人に作業させてください。あと、これがその種です。私たちのいた国ではこれを米って呼んでいます。ホッカホカのご飯と肉や魚の組み合わせは最強ですよ。と言うわけでそれの作り方と白米にする方法が書かれているんで頑張って俺達が帰ってくるまでには、米を作っといてくださいね。と言う事でおやすみなさい」

 龍尾もハンバーグだけを食べて自室に帰った。残ったのは雪姫とバリュートだった。

「私もこれでおやすみなさい。それとごめんなさい!」

 雪姫もハンバーグだけ食べて自室に向かった。結論、日本人には固い食べ物との相性は悪い。

 まきゆづ

 まきゆづは言われたとうり訓練場に移動していた。移動が早すぎるだって?彼は思うがままに魔法を使えるんだ、と言う事は雪姫とは違うが自身の能力も上げる事も出来る。と言う事で訓練場に着いた。

「マリス、何か用か?こんな夜に」

「これをあなたに貸してあげます。いや、貰ってください。我がデプロ家に昔から伝わる家宝のハルバードをあなたならこの子の性能を完全に引き出せると思うので。ですが、次の決闘で私が勝った場合は返させてもらいますけど。それまで預かっていてください。別に使用してもいいので。その方がその子喜んでくれますし」

「分かった、これをちゃんと預かっておく、が俺は強いから倒せる可能性は零だけどな」

 まきゆづはマリスからハルバードを預かった。

「その子は昔、龍が宿っていたと聞いています。もしかしたらあなたの力に共鳴して本来の力を戻すかもしれません。暴走したときはいつでも助けに行くので気軽に読んでください」

「分かった。俺が自分を止められなかったら俺を殺してくれ。分かったか?」

「はい、その時は私が貴方との因縁を打ち切らせてもらいます!」

 まきゆづは笑いながらその場を後にした。マリスの顔には涙が流れていた。

「私の、思いに、、気づいてくれた、、、かな?」

 翌朝

「今日も絶賛の晴れ日和と言おうとしたら曇りだった。死ね、この世の天気をつかさどる神!」

 まきゆづが天に向かって叫ぶとまきゆづの目の前に雷が落ちた。

「うぉすんません、調子に乗っていました。今日もやっぱりいい天気だな」

 この切り替えの早さが小者臭が時々漂う理由だろう。ドアがノックされる。

「まきゆづ準備は出来たか?そろそろ出発の準備が出来るから朝食を食べるぞ」

 バリュートがまきゆづに朝食をとる時間と教えてくれた。昨日、マリスから貰ったハルバードはまきゆづが作った、装備用アイテムボックスに入れていつでも取り出せるようになっている。

「分かった今出るからそこで待っといてくれ」

 まきゆづは新たに衣服用のアイテムボックスを作り直ぐに入れた。

「すまん待たせた」

「お前荷物は?」

「アイテムボックスに入れた。そんで今日の朝食は?」

「今日はコーンポタージュとパンとサラダだ。健康的だな」

 バリュートと一緒に歩いていると雪姫とも合流した。更に歩いていると、食堂の前で待っていた龍尾と合流した。更にはアリスとも合流した

「久しぶりに全員揃ったな。それでは、いただきます」

 速攻、まきゆづ、龍尾、雪姫はコーンポタージュにパンを浸す。行儀は悪いが仕方ないのだ。パンが固いのが悪い。パンが完全にふやけるまで三人はサラダを食べた。今頃、料理長は自慢のコーンポタージュにパンを浸せれて、これもダメかみたいな顔をしているのだろう。

「やっぱり、この世界のパンは浸すに限る」

 パンがふやけた頃に三人は食べ始めた。ふやけたパンは感触は悪いがポタージュの味が染みていて本当においしかった。

「これ、パンの作り方のメモ、パンを作ってるところに回しといてね。また次固いパンが出たらさすがに切れるから」

 そう言って龍尾はバリュートにメモを渡した。

「じゃあ行くか」

「「行こうか」」

 龍尾の合図で全員立ち上がった。バリュートも食事が終わったので三人を案内と見送りをしようとした。バリュートはさっき貰ったメモを召使に渡すと直ぐに案内した。

「これが君達の乗る馬車だ。三人乗るには大きいがこれで十分だろう。では」

 バリュートが手を叩くと直ぐにスタンバイしていた運転手が現れる。

「そういうの要らないんで早くしてくれます?」

「すいませんでした。だって私王ですし、一回はこういう事がしてみたいんですよ」

 あきれた顔でバリュートを見たまきゆづだが、納得して乗り込む。馬は三頭準備されており比較的早く着くだろうと龍尾は思った。

「それでは、出してくれ。貴公らに健康の災難が訪れぬよう祈る」

「いってらっしゃい。絶対に帰ってきてね」

 二人に見送ってもらって城の門が開くと国民も見送りに来ていた。

「勇者様頑張ってきてください。魔王軍を打ち滅ぼすことを祈っています」

 などの言葉が飛び交った。まきゆづが外を見ると、マリスも見送りに来ていた。マリスにサヨナラの意味とファンサービスも込めて、窓を開けて手を振った。

 現在の勇者

 {俺は勇者のアルギ、この世界でいうところの自然体の勇者だ。今俺は帝国に向かって移動している。帝国のバイエルン学校に向かって移動している。俺の家は元は農家だったんだが俺の誕生によりいろんな国からお金をもらって裕福な生活をしている。

 俺の近所には幼馴染のフィーネル・アイリスが居て結構長い付き合いになるんだけど俺が村を10年後に去って言ったときに彼女に「魔王軍を駆逐したら結婚しような」て言ったんだ。そしたら彼女は頷いてくれた。だからこれは俺には負けられない戦いが存在する。これはそれの第一歩だから俺はその学校で一位を取らなければならない。勿論、魔法、格闘、指揮、三つを制覇する。それが出来なければ俺は貧弱者だ。だから今日まで必死になって特訓した。MPが枯渇してもずっと魔法を使った。HPが1になるまで筋トレをした。勿論素手でゴブリンとも戦った。そのことは今でも忘れてはいない。

 俺が10歳のころに森でランニングをしていたら。群れからはぐれたゴブリンを見つけて喧嘩を売った。そしたらあいつもやけになって殴りに来たあの時はまだ格闘術の基礎が出来ていなかったのもあるけど死にかけた。だけどぎりぎりで勝った。その姿のまんま帰ったらアイリスが真っ先に心配してくれた。その頃の彼女の顔は今でも忘れられない顔を真っ青にしながらも応急処置をしてくれた。この恩はいつか絶対に返すって誓った。その後は剣の使い方を学び、魔法の使い方も学んだ。ある時、森を抜けた所にオークの集落があったからつぶした。その時初めて自分が強くなってることに気が付けた。

 そして昨日、帝国に向け旅だった。彼女とも向こうに着いたら手紙を書くって約束した。お金も貰った。もう思い残すこともない。そして、いまは宿屋で飯を食べている}



肺をどうぞ、クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。今回はいかかでしたでしょうか?最後に勇者の独り言をぶっこんでみました。それと、私は小説の中では海軍総提督です。これって枢軸国の栄光のネタバレに思えてきた。と言う事でこれ以上余計な事を言う前に終わっておきます。ご愛読ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ