裏切り
ヴィルヘルムには一時間ぐらいで着いた。そして、当たり前のように帝国騎士団がご登場した。
「アカツキの皆様総統閣下がお呼びです。ついて来てください」
「分かった。案内を頼む」
バルトが先頭を歩き騎士の一人に案内された。まきゆづはしんがりをしていた。ナハトたちはまきゆづの肩に乗っている。そして、数分後には帝国で最も大きい建造物に到達した。
「ここからはこの人に案内してもらえ」
「わかりました」
「ではこちらへどうぞ」
そう言って召使に案内された場所はとても広い王座の間だった。そこには見世物ものようにするため観客席が用意されていた。そこには、さまざまな衣装を着た貴族が居た。
「我らの総統デューランド・アドルフ閣下ただいま魔王軍の幹部デュラハンを倒した冒険者をお連れしました」
「ご苦労、下がってよいぞ」
そこに居たのは髪が右から左へ斜めになっていてちょび髭の総統だった。バルト達が膝を付いたのでついでに付くまきゆづ。
「貴公らの一人まきゆづと言う男がデュラハンを殺したと聞いたがそなたか?」
「いいえ違います。こちらにおられるのがまきゆづです。彼が居なければ私たちは死んでいました」
「ふぁ!えっ、ええそうです。私です。私がまきゆづと申します」
「そうか、貴公ら顔を上げい」
その言葉と同時に顔を上げる。そして、総統の顔を見るまきゆづ。{どう見ても俺が世界のヒトラーにしか見えないんだよなーこれが。しかも、ちょっと美化されてるっていうね}
「!!そなたは騎士団団長の息子デューラー・リッターそれに、我が国に忠誠心を最も強く誓う魔法使いメリルの娘メリル・ノンネ、更に医療魔法のトップのヒューラーの娘ヒューラー・フェルだと。貴族である者らがなぜこんな冒険者と共にいや待てよ、まきゆづか。そなたは偽名だろ?どこの貴族だ?」
「ログレンスです<バリバリの嘘>」
「モクーラン公国の王か。まぁ妥当な所だろう。それより、表彰を開始する。勲章を持ってこい」
そして、奥から軍服を着た男が現れた。
「あれ?ヨーブルは?」
「ヨーブルはどこい行った?」
「総統彼は、、」
また奥から違う男が現れた。
「彼は自分の趣味の奴隷の少女をか、、ゲフンゲフン開放するためにここら辺を冒険者の護衛付きで旅をしています」
「報告ありがとうハレス、ブルク。それでは気を取り直して、表彰式を、、、」
「総統閣下遅れました!」
そう言って扉をドゴンと大きい音を立てて入って来たのはハゲの軍服を着ている男だった。
「何をしていた!もう表彰は始まっているぞ!お前はいつもいつも幼女を開放するとか言ってどこかに行きやがって。それに今回はこの帝国の喉元にある村がデュラハンの攻撃によって、本来なら今頃は戦場になっていたところをこいつらが居たおかげで助かったのに、それを忘れてどこかに行こうとするのはいい度胸だな!」
「お許しくだしあ」
「謝るならまず、行動からだ、と言っていたのはお主だろうが早くしろ」
場の空気がとてつもなく重くなる。しかし、まきゆづはこれが当たり前だったのでどうと言う事は無かった。
「本日表彰されるまきゆづ前へ」
まきゆづは言われたとうりに王座の目の前までやって来た。
「今回の活躍は我がヴィルヘルム第三帝国の危機を救い、尚且つ敵将デュラハンを倒したことを表彰し貴公を我の親族として迎え入れよう。そして、このオリハルコン十字勲章を授けよう。ようこそ、アドルフ家に。歓迎するぞ」
「ありがたき幸せ<全然うれしくも無いし発言力も要らない>」
「どうしてだ!こんな他国の者をどうして親族に迎え入れるのだ!」
「そうだ!そんなことが許されるのか!」
「諸君。彼の強さは本物だ!それを見た者は絶対いない。何故かは分かるか?それは、今まで挑んで散って行った勇者が示している。デュラハンと出会ったものは必ず体が残っていないと、しかも、そこの村の村長からはデュラハンの鎧が転がっていたとの報告が入っている」
「では、現物を見せてくれますか?」
「現物は、、」
「ありますね。これです」
まきゆづはもう、めんどくさくなって日本に戻れなくなってもハッピーライフを送れるように徹底し始めた。彼は武器庫からデュラハンの装備を全部出した。
「これが、忌まわしきデュラハンが装備していたとされる武器と防具か。認めようそなたの力を」
「これにて閉廷、各自解散」
そう言って総統閣下は自室に向かった。まきゆづ達も外へ出た。
「まさか、バルトお前が騎士団団長の息子だったなんて思わなかったな~他のみんなも偉い人だなんてほんと酷いな~」
「そのことはごめんなまきゆづ。俺達は本来冒険者をやってはいけなかったんだが、なんやかんやあって、それが見過ごされたのはうれしい誤算だったよ。それと、今は君が二番目ぐらいに偉くなっているからな」
「嫌だな~偉くなるのは軍の最高指揮官ぐらいが丁度いいんだよな~」
そう言って四人で笑っていると一つ思い出した。
「報酬貰いに行かないと」
「「「あっ」」」
四人はすぐさまギルドに向かった。
{ナハト行くぞ扉を蹴り飛ばすんだ。だが絶対に壊すなよ}
『分かった。ご主人』
「ちわーす、デュラハン倒したらアドルフ家に歓迎されたクソ雑魚ナメクジ冒険者のまきゆづデース。クエストの報酬を貰いに来ました!」
「大型ルーキーから帝国の総統の親族になった奴か」
「今日は俺の奢りだー飲め飲め!」
「「「やったぜ!」」」
まきゆづが奢り宣言をしてからパーっと様々な冒険者が料理を頼んだ。そして、まきゆづは受付に向かった。
「クエスト完了報告をしに来ました」
「はい、デュラハンとブラッドナイトの討伐お疲れさまでした。これが報酬です。金貨では足りえなかったので白銀貨になっていますけど大丈夫ですか?」
「大丈夫です。これの奢り代を払えば金貨に換金できると思いますので」
「これ金貨100枚分ですけど?」
「・・・・大丈夫ですそれで。それと、お金の単位ってどんなんでしたっけ?」
まきゆづの急な発言に戸惑う受付嬢。そして、馬鹿にもわかる説明書を持ってきた。
「銅貨が一般的なお店で食べる焼き鳥一本分です。銀貨が焼き鳥十本分です。金貨が焼き鳥百本分です。小白銀貨が焼き鳥千本分です。白銀貨が焼き鳥一万本です。でこれが十枚です」
まきゆづの顔がオワタのような顔をし始めた。
「お前らバンバンオーダーしろ!」
「「「ウラァァァァァ!」」」
すると、冒険者たちも遠慮が無くなったのかどんどん注文していく。
「これでも、小白銀貨1枚分ですかね」
「お前らもっとオーダーしろ!」
「「「もう無理です!」」」
「なら、奴隷を買ったらどうですか?16歳から二十歳までが確か者によりますけど小白銀1枚から二枚ぐらいですかね」
「マジか!直ぐに奴隷商人探してくる!お金を持ちすぎて悩んだことなんて初めてだぞ!お金はここに置いとくから」
まきゆづは直ぐに奴隷商人を探しに向かった
クソ雑魚ナメクジのまきゆづです。現在毎日投稿三日目いったいいつまで続くのか分からない。用事が入らないことを祈るのみ。でしょ?知らないけど。やったぜ!何がとは言わない