表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

妹にエロ本がバレちゃった_| ̄|○

作者: ほびっと

兄妹モノを書きました。どうかよろしくお願いします。


ちなみに私は妹がいないので妄想で書きました。

 10月11日...俺は窮地に立たされている。


「ねぇ? この本は何? アニキの机の上にあったんだけど?」


 単刀直入に今の状況を言えば、二つ年下の妹にエロ本が見つかってしまったのである。

 それも、ただのエロ本ではない。妹が目にしたエロ本のタイトル名は...。

 "エッチな妹たちとのチョメチョメな生活Vol.17" というものだ。

 "Vol.17"とついている事の意味が分かる人はきっと定期的に雑誌を買う人だろう。

 いや、別に誰でも知っている事かも知れないけど...。

 そうなのだ、この本は毎月1日に発売されるエッチな妹系の月刊雑誌なのだ。

 俺はアキバの日記ブログというサイトでこの本の紹介ページを見つけて、それから毎月買っている。


「ねぇ? あたしの話聞いてる? これは何かって聞いてんの?」

「...エッチな本です。」

「そうだよね、これはエッチな本だよね?」

「はい...その通りエッチな本でございます。」


 あぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁなんでだぁぁぁーーーーーーーーー!

 昨日寝る前に使ったあと...ゲフンッゲフンッ訂正しよう、読んだあとにちゃんと押入れの秘密の段ボールにしまったはずなのに! なぜ妹に見つかってしまったんだ!なぜ俺の机の上にあったんだ!なぜだぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!


 妹は明らかに不機嫌になっているように見える。

 しかし、口調はいたって冷静である...。

 それが不気味で、俺のチキンハートは今にもグエェ〜と断末魔の悲鳴をあげて、心臓の鼓動が止まってしまいそうだ。


「別にアニキがエロ本を読んでようが、なんだろうが、別に興味もないしどうだっていいんだけど...この本のタイトルは...普通に考えてキモいよね?」

「はい...キモいと思います。」


 そして、妹の爆弾は爆発した。


「こんなクソみたいな本を読んで恥ずかしくないわけ? ってかリアルに妹いるのにこんな本買うとか考えらんない!」

「ふざけんな! キモいんだよ! マジで死ねよ! このキモヲタが!」

「どうせテメェはクソキモいから童貞なんだろ!こんなキメェ奴誰も相手にシネエからな! 死ねよ!」


 ...もうヤメテ!俺さんのライフはとっくに0よ!もう勝負はついたですお!これ以上のオーバーキルは止めてください!

 てか? 言わせておけば好き放題言いやがって!なんかムカついてきた!

 こっちが下手に謝ってんだから許せや! 言い返してやんよ!


「俺だってお前みたいな妹には興味ねえんだよ! 俺が興味があるのは二次元の優しくてカワイイ妹だから!二次元の妹にしか興味ねえから!」

「はぁぁぁーーーー! この事、お父さんとお母さんに言うから!」


 俺は後ろに3歩下がり、前方の空間を確保し、床に頭を叩きつけ見事な土下座を決めこんだ。


「すみませんでした! なんでもしますので親父と母さんには黙っててください!」

「いや言うからね、絶対に言うからね、逆ギレされて、マジムカつくから! ぜっつっっっっっったいに許さないからっ!」


 俺はただひたすらに頭を下げ続ける。

 土下座ってのは許してもらえるまで頭を上げてはいけないんだぜ? 社会の常識だよ君たちも覚えておくといい。


「そろそろ、お母さんとお父さんが仕事から帰ってくる時間だね? 私いまから駅に行くから。」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ待って! マジでなんでも言う事聞くから! 今日からお前がお姉ちゃんでいいから! 俺が今日から弟になるから!」


 俺は妹の手を掴み引き止める。


「キモい! 触んな! 腕が汚れんだろクソが!」

「一旦、一旦落ち着こう? 冷静になろうぜ。悪いようにしないから。 なっ?」

「...犬。」


 ん? 犬?


「今日からアニキはクソ犬だから。」


 親父と母さんにバレなければ、もうなんでもいい! どうなっても構わない!


「ワンッ! ワンッ!」

「キッモ...キモすぎて吐き気してきたわ。」


 クソが! テメェが犬って言ったんだろうが! ぜってーいつの日か仕返ししてやるからな!


「あと明日、服買いに出かけるからアニキが奢ってよ。」

「分かったよ。ただ2万円までな。」

「3万円。」

「...3万円までな。」


 妹はニヤっと笑みを浮かべ。


「交渉成立。あと返事はワンでしょ? クソ犬になったんだから。」

「...ワン。」


 "ガチャッ"っと玄関が開く音が聞こえて「ただいま」と親父の声が聞こえた。


 俺は階段を下りて親父に「おかえり」と声をかけた。

 すると、親父が真剣な顔をして「あとでお前に話がある。」と俺に言い残し、リビングに入っていった。


 そのすれ違いざまに、親父が俺にレシートを手渡してきた。

 そのレシートに書かれていたのは...。

「○○書店○○駅前店"エッチな妹たちとのチョメチョメな生活Vol.17"1080円」と書かれていた。

読んでいただきありがとうございました。


妹が欲しい。きっと明日目が覚めたら可愛い妹が起こしに来てくれるはずなんだけどな〜?

神様お願いします。優しくて可愛い妹をください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ