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96 『家、こども』『ただ月を見ていた』
★ お題:『家』『こども』
ぼくの家は1LDKのマンションで、気ままな生活が楽しめる空間だった。
だが最近は可愛いキャラのおもちゃが転がるようになった。兄さん家のこどものために、彼女の喜ぶ物をたくさん用意している。
ぼくが姪っ子にメロメロになるとはね。
新しいおもちゃを買ったから、週末に遊びに来るといいな。
★ お題:『ただ月を見ていた』
寝袋に入って地面に寝転がった。
イヤホンから流れる音楽は、フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン。夜空にひときわ輝く青白い月が、疲れた心を穏やかにする。
毎日の訓練は厳しいが、それもすべて夢を叶えるためだ。
いつかあの地に立つ日を夢見て、ぼくはただ月を見ていた。
我知らず、涙がこぼれた。
(2017/06/28執筆)




