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76 『風景、鳥』『諦めてしまえば楽になれるのに」
★ お題:『風景』『鳥』
鄙びた寺は今日も人影がない。季節の移ろいとともに色を変える木々は、来るたびに違う風景を見せる。
静かな佇まいの中、一陣の風が新緑の葉をざわめかせ、頬を濡らす涙をさらって行った。
遠くで鳥の鳴き声がする。
見上げた空に、一筋の飛行機雲が伸びていた。
★ お題:『諦めてしまえば楽になれるのに』
今日は体調が悪かった。だから完走できなくてもいい。
市民ランナーの結果なんてだれも気にかけない。
フルマラソンなんて元々無謀だったのよ。
諦めてしまえば楽になれるのに、どうしても走るのをやめられない。
なぜ? きっと答えはゴールの向こうにある。それが知りたいから、私は走り続ける。
(2017/06/08執筆)




