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72 『木陰、最後』『曖昧な態度』
★ お題:『木陰』『最後』
木漏れ日の落ちる木陰に立ち、私は学舎を見上げる。留学を終え、帰国する前にもう一度見たかった。
思い出に浸っていると、後ろから声をかけられた。振り返った途端「サプライズ!」とともにクラッカーが破裂する。友人が勢ぞろいで、最後に顔を見にきてくれた。
みんなありがとう。大好きだよ!
★ お題:『曖昧な態度』
思わせぶりで曖昧な態度を君は取り続けた。好きだと告白した日、断らなかったから、愛されていると信じていた。
だが君は別の男と婚約した。僕より数段上の相手だ。
でももう君は僕だけのもの。流れた血を拭いて綺麗な服を着せてあげる。君の好きなロッキンチェアで、いつまでも揺られて……。
(2017/06/04執筆)




