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かみさまクラスタ

作者:NES
神様と恋をしよう。
花咲く様に笑う彼女。
神様だけど女の子。


三島リクは幼少の頃、目に見えない「モノ」を視る力を持っていた。
唯一の肉親である母ナオとの生活を脅かす「モノ」の姿は、リクにとっては恐怖でしかなかった。

「さあ、私に、神様に願ってごらん。そんな怖いモノなんて、みんないなくなってしまえって」

稲荷神社で出会った少女に願った時から、リクの世界は灰色に包まれた。
少女のことも、「モノ」を視る力も、蓋によってリクの中奥深くに封じ込められた。
その代わり、リクの意識は深い霧に覆われた。
何を見ても、何を聞いても、何を考えても、自分がそこにいることを理解しきれない、不思議な感覚。

時が経ち、高校生になったリクは、夜道で不気味な何かに出会った。
黒い気配に心を貫かれ、リクは自分を覆う霧が晴れ、世界に色があることを久しぶりに知った。

悪夢の中で謎の存在に襲われたリクを助けてくれたのは、あの時稲荷神社にいた少女だった。

「やあ、久し振り、リク」

少女の名前はトヨウケビメノカミ、稲荷神社に祭られている神様だった。

女の子の姿をした神様トヨ。
トヨとの出会いと多くの不思議な関わりを経て、リクの毎日は彩りを取り戻していく。
リクだけが持つ特別な力は、二人を結ぶ縁となれるのか。

※)pixiv及びカクヨムに投稿されているものと同様の内容となります。
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