表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

札束の恋(恋愛?)


 亡者どもの嘆きをどうぞ。

 だからか黒いのが多いような。

 グロ・エロ・ヒドイのは無いです。ご安心を。

 初心者の方にも優しいはずです。



 薄暗いワンルームの中で。食い入るようにパソコン画面を見つめる札束くんひとり。

 札束くんは、あるミュージックビデオの動画の虜になっていました。

 画面の中の彼の名前はマイケル・ホーリクス。昔に音楽活動していたイギリス人です。札束くんは彼の、くるくる移り変わる表情や笑顔の魅力にメロメロになり、恋心が芽生えてしまいました。


 でも自分は普通の札束。百万円です。この種別を乗り超える恋愛なんていうのは無理があるのです。たぶん。

 札束くんは、ちゃんとその事はよく分かっていました。そして所詮は叶わぬ恋なんだと、諦めていました……。


「なら……なら、せめて」


 札束くんは、このミュージック・ビデオを購入する事にしました。このビデオを抱いて一緒に寝たりしようとか、そんな事を考えていました。とにかくどんな形でもいいからずっと側に居て欲しい……札束くんの苦しい気持ちは、何処にも行く所が無かったのです。だから……だから、せめて……!



 2日後。ピンポーン。

 ネット注文した荷物が届きました。もちろん、あのミュージック・ビデオです。

 札束くんは嬉しくて嬉しくて、飛び跳ねながら玄関へと駆けて行きました。

 待ち遠しくて待ち遠しくて。決して叶わぬ恋だけど、これでずっと一緒に居られるんだねと。札束くんは、張り切って荷物の受け取り印にサインをしました。『SATSUTABA』と。 



「まいど〜代金引換で〜す」



 札束くんは宅配のお兄さんに もらわれて行きました。

 相変わらず薄暗い部屋の中には。ポツンとビデオの入った小包が一つ。



 ……アレ?



《END》





【あとがき】

 作者、イギリス人にハマッた影響が小説に。動画の向こうの彼に会う方法を考えたりしています。時々。

 いっそマイクロチップを私に植え付けてくれと知り合いに相談したら「もうすでにされている」とか言われる始末で。

 はあ〜(ため息)。

 ここではボツになった理由などを暴露しますが、

 今作は主人公が札束の為、共感を得られないという理由からです。

 と言いますか、コレってボーイズラブ?


 ええ〜@


 作者、札束大好き。音の響きがいい(それだけか?笑)。


 読了ありがとうございました。

 感想もお気軽にどうぞです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ