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6、身の振り方

ようやくヒロインらしい人登場。


 †



「あ……知らない天井だ。

 ここは、異世界ラクリア、ガート村のガンファの家。よし現状把握。よしっ!!起きるか!!」

 俺は一度言いたかったセリフを言った後、大きく伸びをすると、ベッドを降りた。

 窓を開けて外を見てみる。森独特のしっとりとした空気が美味しい。思わず深呼吸してしまう。

 鳥の囀りが聞こえ、木漏れ日の優しい日差しが気持ちいい。


 寝室を出るとそこにはいい匂いが漂っていた。


「ユウマさん。おはようございます。よく眠れましたか?」

 俺に気付いたアイリーンちゃんが笑顔で挨拶をしてくれる。うわ、マジ天使。

「おはよう。ベッドを貸してもらって、ありがとう。よく眠れたよ。アイリーンちゃん。」

 あ、いきなりちゃん付けは馴れ馴れしかったか?

「い、いえ。亡くなった母のベッドが余ってましたから。」

 少し顔を赤くしてうつむいた後、少し悲し気な表情を見せる。

 うわーーー!地雷踏んだか!?“いきなりフランク!一気に距離を縮めよう作戦”大失敗か……

「そんな大切なベッドを貸してくれたのか。ありがとうな。」

 ……ま、まずい。話題を変えなくては!!

「そ、それはそうと、ガンファは?家には見当たらないようだけど?」

「あぁ、父さんなら、朝早くに他の狩人さんたちと森に入っていきましたよ。

 なんでも、後始末が残ってるとかなんとか……」

 ほぇ~、昨日の今日?一昨日の今日になるのか……なんにしても、あんな事があった場所に、もう入っていくなんて……俺ならしばらく森には入りたくない。

「そうか……すごいなガンファは。まだ傷も癒えて間もないっていうのに。」


 ぐぅぅ~~~~~


 せっかくいい雰囲気?だったのに台無しだよ!!俺の腹の虫!!空気読めっ!


「あ……」

「あははは!お腹空きましたか?朝食の準備はできてますから。

 外の井戸で顔を洗ってきてくださいね。」

「あはは……聞こえちゃったよね。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ。」

 うーん……締まらないよなぁ。


 家の裏には、釣瓶と桶が備え付けられた井戸があった。こんなのテレビや漫画でしか見たことなかったよ。この世界の人って水汲み一つとっても結構重労働だよなぁ……

 改めて村の様子を見ると、木造の家がほとんどだ。石と木で作られた童話に出てきそうな家々。

 それが現実として目の前にあると、ファンタジー世界に入り込んだことを実感する。


 顔を洗いすっきりしたあと、家に戻るとすでに食事がテーブルに置かれていた。

 バゲットのようなスライスしたパン、野菜の入ったスープにカリカリのベーコンっぽい何か。


「うーん、いい匂い。これ、アイリーンちゃんが作ったの?」

「あ、はい。お口に合うと良いですけど……」

 早速席に着くと、まずはスープを一口。

「うん。うまい。美味しいよ。これ。」

 普通に美味しい。薄いコンソメに似た味、野菜もしっかり煮込まれていて優しい味になっている。

「あは♪良かった。それ、まだお替りありますからどんどん食べてくださいね。」

 そう言って正面に座り、俺の食べるのをじっと覗き込んでくる……正直、食べづらい。

 でも、朝から美人に見られながらの食事も、悪くない。いや、むしろ素晴らしい!!


 パンは、所謂黒パンというやつで、固かったがスープに浸して食べると美味しかった。

 ベーコンっぽいのは、筋張っていたが、肉の味が濃く、噛めば噛むほど味が沁みだしてくる。


 うん。異世界メシ。なかなか悪くない。旨かったぞー!!


「ごちそうさまでした。」

 両手を合わせる。


「へぇー。」

 なぜかアイリーンちゃんが感心したような声をあげる。

「ん?どうかしたの?」

「えっと、さっきユウマさんが『ごちそうさま』って言うから。やっぱり異世界人なんだなぁ~って。」

「あ、こっちの人たちは『ごちそうさま』言わないのか。じゃあ、これ他の人の前でやらない方がよさそうだね。」

 ん?ってことは異世界人は皆、日本人なのか……それとも……

「そうですね。でも、異世界人のその挨拶?を知ってる人はそんなにいないですから、気にしないでもいいと思います。ちょっと変わったお祈りくらいに思われる程度です。」

「アイリーンちゃんは物知りなんだね。」

「そんなことは……えへ。で、あの……やっぱりその呼び方なんですけど……」

「あ、やっぱりちゃん付けは馴れ馴れしかったよね。ごめんね。」

「いえ、違うんです。ユウマさんとは、その……歳も近いし……えと……。親しい人はアイリって呼んでくれるので、よかったら……その、アイリと呼んでもらえると、うれしいかなって……それに、呼び捨てで全然大丈夫……だよ?」

 なんだこのカワイイ生物は……上目づかいでそんなこと言われたらオジサンたまらんよ?

 おっと、今は18歳だった。つまり……若さが爆発してしまうぅ!!

「えと……じゃあ、よろしくね。アイリ。」

「は、はい!!」

 アイリはニヨニヨしている。


うん。異世界バンザイ!!



 朝食が済み、これからのどうするか考えてみる。こうして落ち着いて考える時間は今までなかったからな。うーん……どうしたものか。


 せっかく異世界に来たことだし、やってみたいこともある。ただ、魔物がウロウロしているような世界だ。下手な行動は即、命に関わってくる。それに俺は強くない。


 まずはこの世界の情報を知ること。これは今後の行動の基準になるものだから、常に情報収集は必要になってくるだろう。知らないことはスマホで検索なんてこともできない。ただ、俺には看破という奥の手がある。回数に限りがあるが、これはかなり大きなアドバンテージとなるだろう。ただ、文化や情勢、慣習などは看破では補えない。この辺りをまずは、村長のバラガさんにお願いするか。端折らず説明してくれることを祈ろう。


 あとは、魔法についての知識、これは後で魔術師のマールさんとお願いできないかな……。やっぱり、ファンタジー世界なら魔法を使ってみたいからな。鋼糸を出せるだろって?あれはあれで、カッコイイのだが、あれはなんかアレだ。マーベ〇ヒーローの全身赤タイツの人みたいだし。


 次は、お金を稼ぐ手段の確保だな。この世界で何ができるかわからないが、ラノベとかだとよく冒険者とかになってるよな。レベルが上がれば強くなるんだろうけど、そのためには危険が付きまとう。というわけで……安全マージンは大切だよな。でも、商売といっても相場も駆け引きもよく解らない。ガンファに教わって狩人でもするか……。

 うーん。よく考えたら、まだ若いんだよな。俺。18歳か……。

 一から勉強しなおすくらいで考えてた方がいいのかもしれないな。謙虚に生きよう。うん。傲慢はダメ。絶対。


 それから、異世界人としての位置づけの確認。これが全く分からない。異世界人ってのは現代日本人なのかそれとも外国も含むのか、それとも地球外からの世界からも含まれるのか……それが解らないうちは、うかつな自己紹介はできないな。


「えと、アイリ、俺の事なんだけど……一応、村の人たちには、旅の剣士とでも……」

「あぁ、ユウマさんは、シャール王国から来た冒険者見習いの青年って設定だそうよ。

 昨日、父さんとバラガおじさんが話して、それがいいだろうって。それから、ちょっと待ってね。」

 しばらくすると、アイリは物置から一振りの剣を持ってきた。

「これは?」

「昔、父さんが使ってたショートソードよ。一応持ってたほうがそれっぽいでしょ?旅の剣士さん?」

「うっ……おっしゃる通りでございます。」

 すでに俺の設定は決まってたようだ。でも、なんだよ旅の剣士って!!厨二か!!丸腰で剣士はないよな。さすがに……

「それで、シャール王国って?」

「シャール王国っていうのは、ガラハド大森林帯の東部にある大国で、エンヴィー大陸で一番栄えている国の一つよ。異世界人が興した国よ。ユウマさんみたいな顔立ちや黒髪の人も多いらしいの。」

「なるほど、それは俺の出身地としてぴったりだな。色々と考えてくれてありがとう。」

「いえいえ♪どういたしまして。それで今日はどうするの?ユウマさんのお世話をするように言われてるから。何かやってみたいこととかある?」

「それじゃ、村長のバラガさんに会いに行きたいんだけど、忙しいかな?」

「おじさんのところかー。たぶん大丈夫だと思うわ。案内するわ。」

 無邪気に笑いながら説明するアイリは、急に年相応の少女のように見える。




 村長の家は、昨夜の宴会の後片付けがすでに終わっており、整然としていた。改めて見てみると、村の中心にある結構大きな家だ。公民館みたいな役割も兼ねているんだろうな。


 俺たちが訪れた時、バラガさんは書き仕事がひと段落したとこらしく、笑顔で迎えてくれた。


「おはようございます。昨日は大層なおもてなしをありがとうございました。

 シャール王国出身のユウマ・アリムラです。」

 昨日のお礼を言ったあと、少し茶化して自己紹介をしてみた。

「はっはっは。それは何よりでした。丸腰の冒険者見習いユウマさん。

 アイリーンから説明は聞いているようですね。それで、今日はどうしたんですか?」

 うん。軽くディスられたが、丁寧な口調だけどノリはいい人みたいだな。ガンファと違って知的な感じがする。メガネもかけてるし……

「はい。今後のことを考えると、この世界のことを何も知らないことに気付きまして、宜しければこの世界のことを少しでも教えてもらえないものかと思いまして……」

「急に知らない世界に迷い込んだのだから、さぞ心細いでしょう。それに私がお力になれることであれば、微力ですがお教えします。身の振り方をゆっくり考えればいいと思いますよ。この村には、いつまででもいてくださっても構いません。なんならこのまま住み着いてしまっても問題ないでしょう。」

「そうですよ。ユウマさん。このまま家に住んじゃいましょう。父さんとも仲が好さそうだし、部屋だって空いてますから。えと……その、ユウマさんが嫌じゃなければ……ですけど。」

「そう言ってもらえると気持ちが軽くなりました。誰も頼ることのできない世界に来てしまって、参ってしまうところでした。アイリも、ありがとう。」

 正直、不安の方が大きい。ただ、こんなにも良くしてくれるのに、裏があるのではと疑ってしまう。一方で、そんな自分を軽蔑している自分もいる。信用してもいいんじゃないのか……いや、まだ解らない。そんな答えの出ない疑問を抱えたまま、表面的な言葉がスラスラと出てしまう自分が嫌だった。


「でも、俺なんかが村に住み着いてしまっては、いろいろと問題があるのでは?税金とか、いろいろと……」

「それは気にする必要はないですよ。この村は、どの国にも属していない。しかも、色々と訳ありでね。」

「と、いうと?」

「ガラハド大森林帯は種族ごとに分かれて、大きな集落なんかに身を寄せ合ってみんな生活しているんですよ。でも、この村は違うでしょう?」

「えと……そうですね。ドワーフもエルフも人間も、それからケモミミな人なんかも……いろんな種族?の人が暮らしてますよね。」

「ケモミ?……あぁ、獣人のことかな?そうです。いろんな種族が寄せ集まった村が、このガート村なんですよ。一族の村を飛び出した者、行商でそのまま居ついた者、村が魔物に襲われ逃げてきた者、他にはあまり人には言えないような理由からこの村に住み着いた人だっているんですよ。」

「なるほど、訳ありですね。確かに……。」

「だから、村の人も貴方のことをそこまで詮索しないんじゃないかと思います。まぁ、村の英雄さんですから、興味は持たれているでしょうけどね。」

 脛に傷持つもの同士、互いを守り合って生きているって感じなのか……けど、昨日の狩人たちの対応といい、宴会といい、バラバラな種族なのによくまとまっているな。いや、バラガさんがまとめたってことなのか。


 そんなことを考えながら、俺は、この世界のことを、思いつくままに質問していった。


 バラガさんからは、この世界の地図を見せてもらった。中央に、巨大なひし形の大陸。これが今いるエンヴィー大陸。その東に左に歪んだヒョウタンのような形をした大陸がラース大陸。エンヴィー大陸の北西には右に傾いたようなハート形の大陸、ラスト大陸。さらにその南には大小様々な島が点在するグリード諸島が広がっている。

 そして、今いるガラハド大森林帯の東西にはそれぞれ、シャール王国とビザント帝国という大国が存在し、南北には小国が乱立しているようだ。バルガさんも、他国の情勢にはあまり詳しくないようだった。


 言語は、共通語として『一般共通語』、エンヴィー大陸では『中央部地方語』、ラース大陸では『東部地方語』、ラスト大陸では『西部地方語』、グリード諸島では『南部地方語』がそれぞれ使われているらしい。単純なネーミングなので解りやすい。


 税金などは、このガート村に関しては、近くのドワーフとエルフの集落に、交易などで手に入れた生活雑貨や様々な物品を納めているそうだ。ただ、一人当たりの税金ではなく、家単位のものなので俺自身が、何かを支払うことはないらしい。ガンファの仕事を手伝ってくれれば、それで大丈夫だそうだ。他の国などは、それぞれの立場によって、納税額が違うらしいが、そこはバルガさんも知らないらしい。


 かなりの説明を受け、気付けばお昼近い時間帯となっていた。俺は、バルガさんに礼を言い、一旦ガンファの家に戻ることにした。



 †



「ガンファさん。今回はすごい収穫でしたね。

 毛皮なんかはダメになってましたが、魔核石や牙なんかは残ってましたね。

 それにラファール草がこんなにも!!いやぁ~さすがガンファさんだ。」

 ガンファの家の前には数人の狩人たちが、戦利品の山を前に、得意げに話していた。

 そこには、宴会の時、正座させられていた青年もいる。


「あ、父さん。お帰りなさい。沢山獲れたみたいね。」

「おぅ!アイリ。帰ったぞ。この間、森で狩ったグレイウルフをダメ元で回収にいったんじゃよ。

 ウルフ・イーターが居なくなって、もう森の動物に食われているかと思ったんじゃが、丁度、イッシュがウルフ・イーターの巣を見つけおってな。この通りじゃよ。」

 ガンファにバンバンと背中を叩かれている青年。あ、例の顔腫れ正座。イッシュって言うのか。

「イッシュやったわね。お手柄じゃない♪これで、例の件は水に流してもらえるかもねっ!」

「ア、アイリ!もうそのことは言わないって約束だったろ?」

 ん?なんか仲良さそうだな。この二人できてるのか?あ、イッシュがこっち見た。

「………。」

 なんだろう、めっちゃ睨んでくるんですけど……怖いんですけど……

 そんなイッシュに気付いたのかガンファがイッシュの頭にげんこつを落とす。

 うわっ……痛そう……ゴインっていったよ……今。

「痛っ!!!し、師匠、いきなりなにするんです。」

「バカ弟子!お前、ユウマに言うことがあるだろ!!しっかり言わんか!!」

 ん?なんだ、何言われるの?

「――――した。」

 不貞腐れたように、イッシュが何か俺に言ってくる。が、よく聞き取れんぞ……

「え?えと、何?」

「だから、――――センでした。」

「いや、ごめん。聞き取れなくて。」

 そういうとイッシュがさらに睨んできた。なんだよちょっと腹立ってきたぞ。

「だから、サーセンって言ってるだろ!!何度謝らせるつもりだよ!!厭らしいヤツめ!」

 逆ギレされた……これ、怒ってもいいよね?

 言い返そうと、イッシュを睨みけようとすると、突然イッシュが視界から消えた。


 あれ??


 ふと横をみるとアイリが拳を振りぬいた姿勢で止まっている。目が三角に吊り上がっていた。

 その拳の先に目をやると、盛大に転倒しているイッシュの姿があった。


「なに逆ギレしてるのっ!!ちゃんとユウマさんに謝らなきゃだめでしょ!!」

 うん……キレたアイリはとっても恐かった。

「あの……アイリ?彼、聞こえてないと思うぞ?白目向いてるし……。

 それから、状況はよく解らないんだけど、なんで俺、謝られたの?」

 声を掛けられ、ようやく三角の目がいつものキュートな目に戻った。

「あれ?父さんから聞いてなかった?村に帰ってきた時、狩人さんたちが魔物と勘違いして、矢を射かけたでしょ?あの勘違いの原因を作ったのが、そこでノビてるバカなのよ。」

 なるほど、魔物かどうか確認する前に矢を放ったわけか……うん。バカだ。

「まぁ、怪我もなかったし問題ないよ。彼が気がついたらもう気にしていないって伝えてくれますか?」

 俺は他の狩人たちに、そのことを告げ、ガンファに視線を移した。


「おかえり、ガンファ。大漁じゃないか。さすが村一番の狩人ってことか。」

 茶化すように言うとガンファも得意げに、戦利品を見せる。

「このくらい当然じゃ!それよりユウマ。このラファール草なんじゃが、この間、ユウマが見つけた群生地から採ってきたものじゃ。発見者として、お前にはこれを受け取る権利がある。」

 そう言って、5束ほどのラファール草を差し出してきた。全体の4分の1ほどに当たる。

「寝てただけ、こんなにもらっていいのか?それに、そんなの俺に黙って分ければ解らないだろうに。」

「狩人にはルールというものがある。第一発見者は、その権利があるんじゃ。それに、群生地の薬草はまだ採り尽していない。期間を置けば、また薬草は採れるからの。」

「そういうことなら、ありがたく受け取って置くよ。それから、できれば薬草術を俺に教えてほしい。例のポーション作り、俺にもできるか?」

「いいじゃろう。この間のことで、筋がいいのは解っておる。

 じゃが、ワシは厳しぞ。今から、準備しろワシの家の裏に専用の小屋がある。そこで待ってろ。」

 急にテンションがあがるガンファ。他の狩人たちにテキパキと指示を出し、戦利品を分け合っている。


 あぁ……今からか……マールさんに魔法のことを聞きに行きたかったんだけどな……

 張り切ってるガンファを見ると、言い出しにくい。


「あの、父さん。私もユウマさんと一緒に教えてもらえるかな?

 もうちょっとで『ポーション作成』が上手くいきそうなの。ねぇ……いいでしょ?」

 おおぅ……アイリと一緒……


 うん。マールさんは逃げないよねー。せっかくアイリも乗り気なのに水を差すこともないしー。

 もぉー仕方ないなー。魔法のこと聞きたかったのにー。

 それに、せっかくガンファも張り切ってるしー、よし!ガンファに薬草術を教わるぞー!!

 うん、行こう!すぐ行こう!!早く行こう!!


 純粋な学術的魅力に負け、俺はガンファが薬小屋と呼ばれる小屋に向かった。……スキップで。



最後まで読んでいただきありがとうございます。


※影のヒロインはガンファ!?そんな展開にはなりません。

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