その8
モンスツリーの一番上に彼女は幽閉されていた。
~モンスツリーの伝承より~
「へぇこれが人工精霊、ねぇ」
「はい~アナタは強欲の悪魔ちゃんですか~?わたしはフーと言いま~す」
ふよふよと浮きながら話す光の塊、シュールな光景が目の前に広がっていた。
「仲間が増えるのは良いことですわ」
「姉共々よろしく、お願いしますシトラス様…私はスーと申しますので」
姉妹の人工精霊は珍しい、いや…おかしいと捉えるべきなんだけど、気にしてない…俺はただガイアを睨んでいた。
「アクア、君らしくないぞ?」
「お前なぁ…ガイアちょっとこい」
俺はガイアを家の裏に連れて行き経緯を説明してもらうことにした。
「聖魔石をアレにしたのか?ガイ」
「あぁアレになったのはオレの予想を上回ったが…な」
いやおかしいだろ。
「なんでわざわざアレに錬成した?」
ガイアを責める…聖魔石は本来分解して魔素と聖素にしてそこから魔術爆弾や聖術爆弾に変えるのが一般的だ。
聖石と魔石の二つを混ぜ合わせた聖魔石は本来存在すら許されないモノだしな。
「ヒュドリア討伐のため、準備しておいてしすぎ…ということはないからな」
「だからと言ってなんで!人工精霊なんだよ…ったく」
魔法と聖術が使える俺たちにとって人工精霊はあまり必要ないし聖魔石の使い道も…。
「あぁそれとヒュドリア討伐後のことも考えての結果だ」
わけわからんが…。
「わかった、今回だけは信じてやるよ…ガイ」
「すまないなアクア…」
頭を下げるガイア…仕方ないので俺はこれ以上言うのをやめた。
そして次の日から人工精霊との連携をとるのと金稼ぎのためゴブリン退治をしていた。
「いったわよアリス!四点爆裂!」
ライムが銃で相手の足元を撃つそして。
「OKライム!ナインスライサー!」
俺が合体剣で斬る
そして
「いっきますよ~アクアさん!ライムさん!避けてくださいね…炎弾!氷刃!風牢!これでとどめです合わしますよ!」
「okフーいつでもいいわ!」
「あぁいくぞ!」
魔力を込めて…。
「「「テンペスト!」」」
雷が降る…すごい、シトラスやガイアが居なくても魔術が使える…。
「ふぅむこいつらだけじゃ…やりたりないですね」
「そうねフー」
明後日にはヒュドリア討伐開始…いよいよか。
「それと明後日…絶対勝つわよアクア」
「あぁ」
そして家に戻り早めの晩飯になっていった。
彼女のためならば怪物すらも霞んで見える
~ヒュドリア討伐を成功させたとある勇者の言葉~