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しるし(詩集)

祈る――

作者: ごり



納骨の日に

冷たく雨が落ちている

ひんやり肩に囁いた

まだ桜は咲かないさ


寂しき雨が落ちている

ひっそり頬を伝わった

最後の白いさよならを


想い出は宝物

たとえ歪んでいても

ひび割れていても

捨てちゃだめだ


美しいものだけが大事なんてことはない


薄汚れたものたちのおかげで


本当に大事なものに気付くこと

あなたが教えてくれたこと


すべての想い出を胸に抱いて ただ祈る



安堵の雨が落ちてくる

大地に真っ直ぐ還るとき

桜は待っていてくれたんだ


高らかに雨は謳いだす

桜は天に咲き誇る

此所にあなたが

いざ眠るとき


崇高な風吹は舞い上がる

花びらがアリアを奏でてる

安らかにどうぞ安らかに





祈る――





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