『プロローグ-2』死んで・・・
予約による更新であり、2012年元旦~2013年1月末までは受験により更新が滞りますことをお詫び申し上げます。
朱堂 龍也は普通の人間、ではなかった。
普通の人間とは一線を隔した感性を持つ、異質な人間であった。
もちろん彼はそのことをひたすらに隠してきた。
彼の親友が、幼馴染が死んだ。周囲には泣いた振りをしながらも、部屋に戻った彼は笑い転げた。
「ぶっ!あの野郎死にやがった!笑えるわ!」
腹を抱え床を叩きながら身を捩る。そこには先ほど見せた涙はなく、満面の笑みのみが浮かんでいた。
「あー、もうこの世界飽きたな」
しばらく笑い転げた後に彼は決心する。死のうと。
唯一の親友が死んだことで彼の本性を知る人物は、受け入れる人物は消えた。
面白かった人生も、親友が提供してくれていたものである。
(確実に死ねる手段は出血死だろうか。)
彼は思いつくが否や窓ガラスを割り、動脈を切る。
(眩暈がひどいな。これが死か。)
痛みが消えて頭が働かなくなる。次第に意識は薄れていき、暗転した。
できれば感想をいただければ幸いです。
復帰後にそれを踏まえて修正・改稿致します。
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