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夕暮れ時の出会い
…あの…あたしに剣を教えてくれませんか!!
(あたしは一人の青年に声をかけました。周囲からは嘲笑う人達、声をかけた青年に恐れる人達、そして場違いな、あたしを見つめる大人達の視線を感じながらも、あたしは青年に視線を向けたまま視線を反らしませんでした)
……消えろ……
(青年の低く冷たい声色に、あたしは一瞬怯みました。でもあたしは負けじと目の前の男性に、力強く言い返しました)
消えません!!あたしにはやらなければいけない事があるんです!!そのためには剣が必要なんです!!だからお願いします!!あたしに剣を教えてください!!
(青年は視線を少しこちらに向けただけでした。その瞳を一瞬でも見たあたしは、背筋に冷たいものを感じました)
お前みたいなチビになにが出来る?……剣を持つなら当然…死を覚悟したうえでの悲願なんだろうな?
(青年の言葉にあたしは、両手を握り拳にしたままゆっくりと瞳を閉じ……あの深夜に起きた奇跡の一時を思い出していました。その時でした…)
やめておきな…嬢ちゃん。そいつは冷淡な殺人鬼だ。そんな野郎に剣なんて教わらねぇ方がいいぜ……嬢ちゃんも殺されちまうからな…
(酔っ払いの男性があたしの背後から語りかけて来ました。でもあたしの視線は何故か、青年に向けられ続けていました)




