表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《テール=エクリプス》~君が物語を描くことをやめた、その瞬間――世界は崩れはじめた。~  作者: たまごもんじろう
第3章 『テフ=カ=ディレム』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/77

第41話 天使と悪魔

 そこには、天使たちがいた。

 成熟した者もいれば、まだ幼子のような姿の者もいる。


 羽根は泥に汚れ、涙で濡れ、互いを抱きしめ合って嗚咽していた。


 そして、斧の悪魔がその「頭」を外した。

 ――中から現れたのは、天使の顔。

 蒼白で、血の気を失い、それでもどこか安らいだような死の顔。


 俺は息を飲んだ。

 エリが言っていた。『悪魔は天使の成れの果てかもしれない』と。

 

 けれど、それは堕落や変質の話じゃなかった。

 彼らは――ただ、衣を替えただけだった。


 じゃあもしかして、あれか。

 前の世界で殺した悪魔ってのは、全部天使だっていうのかよ。


 天使たちは罪を呟く。

 殺してしまった、傷つけてしまった、赦してほしい――そんな声が、泣き声の中に散っていた。


 その言葉に、腹の底が煮えた。


「……なんでお前らが泣いてんだよ」

 声が震えた。

 

「俺たちは何度も、何度も、お前らに殺されかけてきたんだぞ! 斬られ、砕かれ、踏みにじられ、祈る間もなく散った仲間もいた! 

 それを――お前らが泣いてんじゃねぇッ!」


 怒鳴り声が広間に反響する。天使たちが一斉に顔を覆い、さらに泣き崩れた。


「どうか……天使たちを責めないでください」

 イグフェリエルが静かに言った。その声には、かすかな震えがあった。

「此方がすべて悪いのですから」


 俺は振り返った。

「……あぁ、だったら全部、お前にぶつけてやるよ!」

 怒りが、自分の喉を裂くようだった。

 

「なぁ、なんでだ……なぜこんなことをする。

 お前は、そんな人間じゃなかっただろ――イグフェリエル=テラ=オルディア!」


 イグフェリエルはゆっくりと瞳を閉じ、頬を伝う涙を指で拭った。


「えぇ……此方は、ただ皆の希望になりたかった。幸せにしたかった……」


 その言葉に、胸が締めつけられる。

 俺は、かつて設定した、彼女の信念を覚えている。

 

 「お前がまだ人間だった頃――お前はただひたむきに、他者の幸福と恒久平和を祈っていた!

 その祈りが天に届き、救星神となったはずだ――ッ!」

 

 一息つく。


「……なのに、何があったんだよ」


 怒りの熱が、いつのまにか哀しみに変わっていた。

 それでも、彼女の瞳にはもう、かつての輝きはなかった。


 イグフェリエルは、泣き止まぬ天使たちの背後で、ゆっくりと目を閉じた。

 その肩は、風にさらされた彫像のように脆く、けれど確かに生きていた。


「――すべては、あの人を信じてしまったからです」


 その一言が、空気を変えた。

 紅の光が揺らぎ、塔の壁がざわめく。

 まるで時そのものが、彼女の記憶に呼応するように――。


 イグフェリエルの声は、祈りのように静かだった。


「終焉の穴が現れるよりもずっと前。勇者ルナテミス様が生まれるよりもさらにずっと前――

 此方は、救星神として、世界の希望であり続けていました。

 天が望み、人が祈り、命を尊ぶ……そんな、幸福な時代だったのです」


 その語りには、懐かしさと、微かな痛みが混ざっていた。


「……そんなある日。ひとりの来訪者が、此方の前に現れました」

 その瞳に宿るのは、畏怖。

 

「その御方は、自らの身分をこう表現しました――自分こそがお前たちの“創造主”だと」


 俺の胸が跳ねた。

 創造主。

 その言葉が、耳の奥で何度も反響する。


「最初は、耳を疑いました。

 しかし、その御業を見たとき――あの御方が現実を、理を、命の構造すら書き換えるのを見たとき……信じざるを得ませんでした」


 イグフェリエルは、指先で自らの胸を押さえる。そこから、淡い光が漏れていた。

「――でも、それが、すべての間違いだったのです」


 沈痛な声が、静寂を裂く。

 その瞬間、空気の密度が変わった。まるで世界が、彼女の痛みに共鳴して震えるように。


「あの者は、思わず信用してしまった此方に、とある“理論”を植え付けました。

 “理論構築”――そう呟いて」」

 

 ――は? 理論構築?

 イグフェリエルの瞳が揺れる。

 それはまるで、過去と今を同時に見ているようだった。


「救星神たる此方に、その理論が構築されたとき――

 下位存在である天使たちも、皆、その理の支配下に下りました。

 

 あの忌まわしき理論の。

 此方たちが、創造主様たちを殺し続ける要因になったあの理論の」


 天使たちが再び泣き出す。


 イグフェリエルの話が終わったとき、

 俺の中の血が――すっと、氷みたいに冷えていくのを感じた。


 理論構築。

 その単語を、俺は確かに知っている。

 

 いや、知っているどころじゃない。

 俺自身の力だ。

 俺が創造主として、“世界を描き換える”唯一の術。


 なのに。

 なぜ、他の誰かがそれを知っている? 行使できる?

 なぜ、“創造主”を名乗るやつが、それを口にできる?


 喉の奥がひりつく。

 脳がざらつく。まるで誰かに記憶の断片をこすられているみたいだ。


「……イグフェリエル。ひとつ、聞かせてくれ」

 自分の声が、思っていたよりも低く響いた。

「その創造主を名乗るやつは――お前に、どんな“理論”を構築したんだ?」


 イグフェリエルは一瞬、驚いたように目を見開き、すぐに目を伏せた。

 淡い金の髪が顔を隠す。

 そして、静かに、首を横に振った。


「……申し訳、ありません。此方には、それを語る権利がありません」


 その声音は震えていなかった。

 だが、代わりに――“恐怖”が、全身から滲んでいた。

 彼女の唇がわずかに動く。まるで、喉の奥に鍵がかけられているように。


 俺は理解した。

 “言わない”のではなく――“言えない”のだ。


 構築された理論の中に、恐らく“他言禁止”の条項が埋め込まれている。

 その条項を破れば、天罰が下る。


 胃の底が重くなる。

 理の鎖が、彼女を縛っているのだ。


「……なるほどな」

 俺は目を伏せた。

 

 怒りでも、悲しみでもない。

 ただ、無性に“無力”を感じた。


 それでも――まだ聞かねばならないことがある。


「じゃあ、答えられる範囲で構わないが……この“時間が巻き戻る現象”。

 このループも、そいつの理論に関係してるのか?」


 イグフェリエルは一瞬、沈黙した。

 彼女の肩越しに、泣き続ける天使たちの嗚咽が響く。

 その音を聞きながら、彼女はぽつりと呟いた。


「ループ……そう、誤認するのも無理はありませんね」


 その言い回しに、俺の眉が動いた。

 ――誤認?


 イグフェリエルは静かに頷いた。

 そして、ゆっくりとこちらを見つめる。


「えぇ。創造主様が“ループ”と呼ぶその現象も、あの理論と関連しています。

 そして――その現象は、何もしない限り永遠に続くでしょう。

 手段を選ばず苦しみを紡ぎ、幾万もの死を与えながら」


「永遠に続く、だと……?」


 胸が、締めつけられる。

 終わらない。死んでも、戻る。戻っても、壊れる。

 あの地獄の繰り返しが、無限に続くというのか。


「ふざけるなよ……」

 思わず唇の端が歪む。

 

 笑ってしまいそうだった。

 だって、狂気の理屈だ。

 どこにも出口なんてないだなんて。


「じゃあ、このループを止める方法は? この地獄を、終わらせるには――どうすればいい」


 その問いに、イグフェリエルは小さく微笑んだ。

 泣き出しそうな、けれど神聖な微笑みだった。


「……ひとつだけ、存在します」


 彼女は、言う。


「この遺跡を、突破なさればよいのです。

 つまり、救星神の指輪を見つけさえすればいい。」


「…………」


 たったそれだけの言葉。

 だが、その響きには何か、嫌な違和感があった。

 “突破すれば終わる”――イグフェリエルを信じていないわけではないが、一抹の不安が脳裏によぎる。

 

 俺は無言でイグフェリエルを見た。

 彼女の瞳は揺れていなかった。

 

 それが真実かどうかも、わからないまま、俺は息を吸い込んだ。

 ――俺にはもう、イグフェリエルを信じる他ないらしい。

 そして、ただ一言。


「……わかった。なら、行こう」


 歩を進めようとした瞬間、あの――斧を抱えた、悪魔の皮を被った天使の少女が、震える唇を動かした。


 声にもならない、擦れた囁きだった。

「……妾たちを、た、助けて……くれないん、ですか……?」


 その言葉が、濁った空気の中で儚く溶けた。


 俺はその場に立ち止まり、目を細める。

 彼女の名前――たしか、シェラフィアス。

 年端もいかぬ少女のようでありながら、その眼差しには長い年月を背負った者の影があった。


 泣きそうに歪んだその顔を見て、気づけば俺は笑っていた。

 朗らかに、どこか舞台で台詞を吐くように。


「――さっきは、怒鳴って悪かったな」


 声が石造りの空間に反響する。

 イグフェリエルも天使たちも、その言葉に息を呑んだ。


「大丈夫さ。助けるよ、シェラフィアス。

 お前たち天使を、絶対に助ける。……だけど今は、別の問題がある。

 それを片付けるまで、ほんの少しだけ――待っててくれ」


 その瞬間、シェラフィアスの目から、ぽたりと涙が落ちた。

 静かで、光を拒むような涙。

 何かが壊れて、そして少しだけ救われる、そんな音がした。


 イグフェリエルはそれを見届けるように小さく頷き、俺を促す。

 俺たちは、天使たちしか知らない“裏の道”――狭く湿った回廊へと入っていった。



 ◇ ◇ ◇

 


 そこは光のない場所だった。

 だが、石壁の表面がわずかに脈打っている。まるで、この遺跡そのものが呼吸しているように。


 しばらく沈黙の中を歩いたあと、俺はぼそりと呟いた。


「……そういえば、ずっと気になってたんだ」


 イグフェリエルがちらりと振り返る。彼女の横顔に僅かな影が落ちる。


「俺の記憶では、勇者ルナテミスによってこの世界に召喚され終焉の穴を塞ぐ旅に出たはずだ。

 やがて旅の仲間は、シャーリア、グラウス、エリザシュアと増えていった。

 そして今回、テフ=カ=ディレムに赴き、イグフェリエルとの交流を図る、そういう流れだったはずだ」

 

 俺は今までの記憶を、ひとつひとつ振り返る。

「でも、ループするたびに、関係値とか、進捗とか……全部違っていた。

 あと、ヴァルティーアだと思ってたやつがただのおっさんになってたり。

 あれは一体、どういうことなんだ?」


 イグフェリエルは、ほんの一瞬だけ口を開きかけて、

 また閉じた。

 そして、柔らかく微笑んだ。


「色々と、気になることはあるとは存じ上げますが、今は気にしないで大丈夫です。

 ――遺跡を一刻も早く攻略しましょう」


 それだけ。


 まるで“嘘ではない”が、“真実でもない”言葉。

 彼女の表情には悪意の欠片もない。

 だからこそ、余計にわからなかった。

 

 俺は何も言わず、また歩き出す。

 だが、心の奥で疑念が渦を巻いていた。


 俺は口を開く。

 声が、少し震えていた。


「なぁ、イグフェリエル……。

 俺って、本当に“田島修一”なのか?」


 イグフェリエルが足を止めた。

 ゆっくりと振り向く。

 彼女の銀の瞳が、淡く揺れた。


「この顔も体も……どうも馴染みがねぇ。

 もしかして――俺も、あのけもくじゃらのおっさんみたいに、田島修一の記憶を植え付けられただけの、別人なんじゃないか?」


 一瞬の沈黙。

 そして、イグフェリエルは小さく笑った。


「そんなわけ、ないじゃないですか」


 その言い方は、まるで“慰め”だった。

 信じさせるためではなく、信じてほしくて口にする、そんな響き。


 ――あぁ、色んなことが起こりすぎて何が何だか分かんねー。

 

 俺は少し肩の力を抜いて、冗談半分に話しかけた。

「なぁ、イグフェリエル。そういえばさ──俺が初めてお前と会ったとき、あの、引きこもりニートのデブちんになってたよな? 

 あれも、俺じゃない“創造主”の思惑なのか?」


 イグフェリエルは一瞬、きょとんとした顔をした後、気まずそうに視線を逸らした。

「……え、えぇ、当たり前ですよっ! 此方はこれでも元・救星神なんですよ! 自分の体調の管理なんて──お茶の子さいさいなんですよーだっ!」

 

 言葉の最後にわざと語尾を跳ね上げ、両手を腰に当てて胸を張る。

 だが、その仕草があまりに不自然で、俺はつい口の端を上げた。


「……嘘だな」


 その瞬間、彼女はぷしゅうっと音がしそうなくらいに萎れて、両翼をだらんと垂らした。

「……はい、嘘です。嘘つきのイグフェリエルでございます。

 あの者とか関係なく、普通に食べ過ぎてデブっちゃいました……」


 その言い方が妙にしょんぼりしていて、俺は吹き出してしまった。

「ぷっ……はははっ。お前なぁ、神とあろうものが“食べ過ぎた”って理由で太るなんて示しがつかねーぞ」

「はうぅ……笑わないでくださいよ……」

 耳まで赤くしてうつむく彼女が、妙に人間くさくて、胸の奥が少し温かくなった。


 久しぶりに、心の底から笑った気がした。

 そして俺が笑うのにつられるように、イグフェリエルも小さく微笑んだ。

 その笑みは、どこか懐かしい、救星神ではなく“イグフェリエルという少女”の笑みだった。


 しばらくして、笑いが静まり、ふと彼女がぽつりと呟いた。

 

「これは……独り言なんですけど」

「ん?」

 

 俺が振り向くと、イグフェリエルは視線を前に向けたまま、静かに言葉を紡ぎ始めた。


「もし──創造主様が知っている“此方”と、再び出逢ったとき。

 ……彼女は、今の此方よりも、ずっと酷い顔をしていることでしょう。

 でも、それでも救ってくださるというのなら──」


 彼女は一度、ゆっくりと息を吸い、微笑んだ。

「とびっきり“クサい台詞”を言ってあげてください。此方、こう見えても心は純情な乙女ですから」


 その口調があまりにも穏やかで、あまりにも別れを予感させるようで──

 俺は一瞬、息を呑んだ。

 まるで、これから自分が死ぬことを知っている人間のようだった。


 だが、俺の胸の中では何かが重く沈んでいく。

 それでも、俺はできる限りいつもの調子で返した。


「まぁた、よくわかんねぇこと言ってるけどよ。

 お前を救うためなら、どんなクサい台詞だって言ってやるよ」


 そして、少し間を置いてから、あえて笑いを混ぜた。

「そう、それは──イグフェリエルの引きこもり時代の体臭ぐらいにな!」


 だけど、俺の冗談を聞いた彼女は、なぜか笑い返さなかった。

 ただ、真剣な顔のまま、どこか切なげに微笑んで言った。


「……そう言っていただいて、幸いです。創造主様……いえ、”修一様”」


 その声には、静かな覚悟と、ほんの少しの安堵が混じっていた。

 俺は言葉を返せなかった。ただ、その微笑みを焼き付けるように見つめ続けた。


 その一瞬が、まるで永遠のように美しかった。


 ◇


 薄暗い遺跡の回廊を抜けると、視界の奥に微かな光が見えた。

 それはまるで、闇に縫い込まれた救済の縫い目のように――冷たくも優しい輝きを放っていた。


 足を進めるたびに靴底が濡れた石を叩き、やがて光源の正体が露わになる。

 目の前に広がっていたのは、半分水没した大聖堂だった。

 

 聖堂の天井は崩れ、海水のような澄んだ水が腰のあたりまで満ちている。

 空気はひんやりと湿り、そこかしこで天井の破片が水面に波紋を作っていた。


「……イグフェリエル、救星神の指輪の居所は分からないのか」

 俺が呟くと、隣のイグフェリエルが静かに頷く。


「えぇ、何度も繰り返されているこの試験には、未だ合格者がいませんからね。

 ただ、裏通路から行ける場所がここまでだということから察するに、この神殿のどこかには、救星神の指輪が封じられているはずです。

 それを見つけさえすれば、この試練は突破できます」


 彼女はそう言って、光を反射する水面を一瞥した。

 かつて神に仕えた者の眼差し。けれど、今はそれがどこか儚げで痛々しい。


「了解。じゃあ、手分けして探すか」

「はい。修一様は中央の広間を。此方は裏方の廊下を見てみます」


 頷いて、俺は水を踏みしめながら広間へ向かう。

 天井の崩れた隙間から射し込む光が、水面を反射して壁に揺らめく。

 古びたステンドグラスの破片が、水底でまるで死んだ蝶のように沈んでいた。


 中央には、朽ち果てた祭壇。

 その奥に、石像がひとつ。


 俺は息を止め、近づく。

 白い石で彫られたそれは、翼を広げた女性の像だった。

 

 顔は半ば欠けているが、優しげな微笑みの残滓が確かにそこにある。

 以前はじっくり拝めることはできなかったが、その精巧に造られた彫刻を眺める。


「……天使か、それとも悪魔か」

 俺は呟いた。


 そしてもう一度、その穏やかな表情を見上げた瞬間――

 胸の奥が、わずかにざわめいた。


「……どこか、イグフェリエルに似てるな。

 もしかして……彼女を象ったものなのか?」


 そう口にしたときだった。

 背後から、柔らかくもどこか芯のある声が響いた。


「――えぇ、そうですとも。

 その石像は、邪神イグフェリエル=テラ=オルディアでございます」


 瞬間、空気が変わる。

 俺は振り返る。


 そこに立っていたのは、修道服に身を包んだ女だった。

 その姿はかつて見覚えがある。顔立ちは俺の知っているものとは、少し違う。

 

 けれど、その黒い修道服、袖口に刺繍された金糸の紋章――見間違えようがない。


「……教会にいた、リシャシェーラか……?」

 思わずその名が口を突いて出た。


 彼女は静かに微笑んだ。

「お久しゅうございます、創造主様」


 水面がわずかに揺れ、彼女の裾が波に浸される。

 その笑みは、狂気と、どこか壊れた哀しみを帯びていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ