282 デモネクトスの嵐と浮遊城
シュヴァルツにはアンチデモネクトスの雨が滝のように降り注いでいる。しかし、これくらいの雨で壊れるようなインフラは存在しなかった。
この街は急造されたと聞いていたので、少し不安だったのだが。
今、オルズと一緒にじーちゃんの部屋にいる。
すでにハセさんと連絡を取り、街の状況を把握している。彼の話によると、この街に住む五十万人のうち、ほとんどがデーモン化していたという。だが、ハセさんは既に、半数以上のデーモンを分離できたと言っている。
ここを出てからまだ二時間も経っていないのに、驚くべき速さで人間の救出が進んでいた。電波もネットもすべて掌握され、緊急放送が繰り返し流される。その内容は、人間に戻った人々を、指定されたビルで保護するというものだ。
そのビルは、ハセさんが動かす六本脚で、厳重に護られている。
俺がデモネクトスの雨を降らせたのも、思った通りに効果があったようだ。デーモンは屋内に閉じこもるしかない。たとえ下水道に逃げ込もうとも、そこには地上から流れ込んだアンチデモネクトスが溜まっている。
ハセさんは逃げることのできないデーモンを滅ぼすため、策を練って実行していた。
各家屋のスプリンクラーから、アンチデモネクトスを噴出させる。そうすればデーモンには、もはや逃げ場はない。
その上で、残ったデーモンを逃がさないように、シュヴァルツは包囲されている。包囲しているのは、シュヴァルツ内の六本脚やヒューマノイドだ。すべてハセさんの操作だから、一糸乱れずに連携して動いている。
大物デーモンが憑いていることもなく、事は順調に進んでいた。
こんなシステムを急きょ構築したのも、ハセさんだ。頼もしい限りだ。
そして、オルズの浮遊城ソウェイル。一度行ったときは、空間拡張された大きな広場があった。竜の姿のオルズが寝ていた場所だ。
この街の住人は、そこへ避難してもらう。ガタガタぬかす奴は、力ずくでも連れて行く。でなければ、確実に戦争に巻き込まれるからな。
一面ガラス張りの窓から外の状況を眺めていると、背後から声が掛かった。
「浮遊城ソウェイルが到着するのは、明日の早朝だ。ソータ、それまで休んでおけ」
「いや、寝ている場合じゃない」
「どういうことだ?」
首を傾げたオルズに、俺は視線を動かしてそこを見ろと示す。
「あれは……、隣のフォルティスって街の連中か」
「そうそう」
木の柵を乗り越え、あるいはたたき壊し、彼らはシュヴァルツに雪崩れ込んできている。国境を強引に越えているので、ハセさん操作の六本脚たちが食い止めているのだ。
しかし、六本脚はフォルティスの住人によって、次々と破壊されてゆく。
それは、人工知能に課せられた楔。つまり、人工知能はニンゲンに危害を加えてはならないという大原則があるので、六本脚はフォルティスの住人を通せんぼくらいしかできないのだ。これがゴーレムなら、住民は皆殺しになっているところだ。
アンチデモネクトスを打ち込む行為は、ニンゲンの救助に当たる。しかし、押し寄せているフォルティスの住人に、デーモンはいないようだ。
六本脚がこの街の住人を追い回し、麻酔弾のようなアンチデモネクトスを撃ち込んでいた。あれは攻撃しているように見えるが、れっきとした医療行為。ハセさんほど高度な人工知能は、医療行為が許されている。
俺の考えを読んだオルズが口を開く。
「そのハセサンとやらは、フォルティスの住人を、力ずくで食い止めることができないのか」
「そうだ。あくまで人工知能だから、ニンゲンに危害を加えることができない。だから今、どうしようか考えているところだ」
「あいつらを通れなくすればいいんだろ?」
オルズがそう言うと、木の柵がある国境線上に、石の壁がせり上がってきた。オルズから、微弱な蒼天を感じる。魔法ではなく、神の力を使って石壁を作ったのだ。それは緩やかに蛇行していて、簡単に倒れないように工夫されていた。
北はベナマオ大森林。南ははるか彼方の海。とてつもない長さの石壁が出現した。越境しているフォルティスの住人は、アルトン帝国側に転移させられていく。
五十メートル程距離を開けて、フォルティス側の地面から同じ石壁が生えてきた。
国境に空白地帯を作ったことで、越境者は必ずそこを通らなければならない。なるほど。これで見つけやすくなるってことか。
なんて考えていると、石壁で挟まれた空白地帯に水が流れ始めた。流れてきたのはベナマオ大森林側から。その水はみるみるうちに増えていき、あっという間に川のようになった。
すると、石壁が地中に向けて下がり始め、同時に流れる水も下がってゆく。
しばらくすると、そこには滔々と水の流れる大きな川になった。幅は五十メートル。簡単に渡れそうだが、流れが速い。魔法無しで泳ぎ切るのは難しいだろう。
「やり過ぎだ。神の御業だと、騒ぎになるぞ?」
「いいんだよ。デーモン絡みの案件だからな。少なくとも、フォルティスの地球人は救えた」
「……たしかに」
おそらくフォルティスの住人は、アンチデモネクトスを求めて越境していたのだろう。ほとんどの人たちが、鍋やコップを持ち、未だ降り続ける雨をそこにためているのだ。ただし、暴徒と化している。申し訳ないけど、そんな連中をシュヴァルツに入れるわけにはいかない。万が一にでも地球の日呼人に危険が及ぶことは避けたいからな。
俺はフォルティスに、アンチデモネクトスの雨を降らせていなかった。そのせいで、彼らは越境してきたのだろう。
「彼らは何で、アンチデモネクトスを欲しがったんだろう?」
疑問を口にしつつ、フォルティスにもアンチデモネクトスの雨を降らせることにした。
「見てみろ、あそこ」
隣に立つオルズが指差す。
その先に見えていたのはデーモンだ。たった今降らせた雨で、ニンゲンから分離したようだ。うねうねと地面で蠢いていたが、事切れて薄く広がっていく。
すぐ近くには宿主だったであろう男が、腰を抜かしてへたり込んでいた。
「デモネクトスの被害は、すでに国外へ広がっているということか……」
「そうだ。ここ百日くらいで、驚くほどデモネクトスの流通が増えている」
オルズが話し終わると、再び微弱な蒼天を感じた。
また神の力を使いやがった。たった今できた川に、アーチ状の大きな石橋が架かる。
ただ、オルズはちゃんと考えているみたいだ。
川で完全に遮断しても、浮遊魔法が使える者は、簡単に越境できる。橋を作ってしまえば、許可のある者達も通れる。特に商人たちは、ここで寸断されてしまうと、大打撃だ。物流のストップは、お互いの国としても痛い。
飲んだくれのくせに、色々と配慮できるんだな。ちょっと見直したよ。
「……」
チラリとオルズの顔を見る。
変化無し。
やーいやーい、オルズのバーカバーカ。
変化無し。
悪口を言って、オルズが何も反応しないことはありえない。
おっしゃ! 読心術のブロックに成功!
思考を内側に向けるだけで、簡単にできるじゃないか。
ふははは!
「あ、そうだオルズ」
「ん?」
「これ、誰が作ったのか分かる? 魔石みたいに、鉱山で採掘できるもんじゃないよね?」
神殿の地下にあった冥導結晶を見せる。
「これは俺が追っているニャッツォごときでは作れない。しかしでかいな……」
といっても、大きさはソフトボールくらい。黒い球体で、ずっしりと重く、比重は鉄に近い。
「もうひとつは回収できなかったんだけど、神殿の地下に、蒼天の結晶も落ちてた」
「は?」
オルズはカッと目を見開く。
「こんくらいの大きさだった」
人差し指と親指で、ビー玉くらいの輪っかを作ってみせる。
「そんなにでかい蒼天結晶があったと?」
「大きい小さいは分からないけど、蒼天結晶で間違いない」
指で作った輪っかを、オルズの顔の前に突き出す。
「魔石、神威結晶、冥導結晶、闇脈結晶ならまだ分かる。しかし蒼天結晶は、俺のような神々にしか作れない」
「ほーん。んじゃさ、今回の件には、神の関与があるってことかな?」
「残念だが、確実に神の関与がある」
「蒼天結晶があったのは、さっき言った転移魔法陣があった場所。取り逃がしたニャッツォの話だと、ゲートを開いたのはエリス・バークワースって猫獣人だ」
「……おそらく、そいつだ。蒼天結晶を創ったのは」
「何でエリスだと思った?」
「そいつは、希有な召喚師、悪魔を支配するものと呼ばれているのは知ってるよな」
「ああ」
「エリス・バークワースに憑いているデーモン、名前はラコーダって言うんだけど、こいつの能力が神に近づいている。そのせいで、蒼天結晶を創れるようになったのかもしれん」
「ふーん」
オルズの話を聞いている最中に、新たな川ができ上がった。それはフォルティスの街の向こう側に流れている。さっきの川よりはるかに規模が大きく、川幅が一キロメートル以上もある。
「いま創った川は、フォルティスの住人を守るためだ。あの街に住んでいるのは、アルトン帝国から逃れてきた人びとだからな」
「そうなんだ。俺の知らないことがまだまだありそう。詳しく教えてくれない?」
「そうだな。ソータに手伝ってもらうなら、詳しく話しておいた方がいいか。アルトン帝国はな――」
皇帝レオナルド・ヴァレンティヌス・アルトンが治める軍事大国。ヒト族にもかかわらず、その統治は長年続いて、もう五十年にもなるという。
そうなったのは、強固な政治体制で官民を統率しているから。強力な魔道具の開発を行い、輸出国として潤っていることが大きな要因らしい。
ミゼルファート帝国の魔道具に、その品質は勝るとも劣らない。
そんなアルトン帝国に、オルズは疑問を抱いた。ヒト族が五十年間も統治することに。それでこれまで、様々な調査を進めていたそうだ。
しかし、オルズの力をもってしても、帝都エルベルトに近づくことができない。転移すると全く違う場所に現れ、ゲート魔法も繋がらない。他にも色々試して、最終的には歩いて行ったが、帝都エルベルトを囲む城門を通れなかった。
帝都エルベルトを守る門番は、その場でオルズだと勘付いたそうで、追い返されたらしい。おそらく、何らかの魔道具で判別しているのだろう。
「俺もその経験あるよ。ユライにやられた」
「あれ厄介だよな。しかし強引に入るわけにもいかないし、あの街の防空網をかいくぐるのも難しい」
それでお手上げになっていたそうだ。
おまけに、アメリカ軍の出現。
彼らは帝都エルベルトに接触しようとして失敗。今現在、軍事衝突が起きているという。
どうしてこう、喧嘩っ早いんだろう……。
アメリカは同盟国に呼びかけて、他国をも巻き込んでいるみたいだ。その中には日本の自衛隊もいた。
「アメリカ軍とアルトン帝国が衝突したのは、いつの話?」
「十日ほど前だ」
俺がバンパイアの件で、ルーベス帝国へ行った頃か。たった十日しか経っていないけど、はるか昔に感じるな。
「それさ、アルトン帝国と冒険者ギルド本部が、アダム・ハーディングと組んでるって話が伝わったからじゃない? それでアメリカ軍が攻撃したとか?」
アメリカ軍は、異世界に対してよくない感情を持っているはず。アラスカでの一件があるし。
「その辺は分からん。デーモンを狩ることと関係がないし、アメリカ軍に俺が接触するわけにはいかない」
「神様のルール、融通が利かないのね……。言いようがあるでしょ。デーモンを狩るために、アメリカ軍の力を借りた、とか言ってさ」
「そうはいかないんだ。仮にその流れでアメリカ軍と接触すれば、すぐに俺は裁判にかけられる。神の力を制限されることになるからな」
「エンペドクレスか」
「そうだ。あいつが裁判官で、魔法を制限する力を持っている。お前もこの前やられただろ?」
「ああ、たしかに……」
「そこでだ。今回ソータに手伝ってもらいたいのは、そのアメリカ軍に潜入してもらうこと」
「おん? 追い返すんじゃないの?」
「いや、アメリカ軍はゲート魔法ならぬ、ゲート装置を作り出した。あっちにその技術があるのなら、追い返したところでどうにもならない。また来るのがオチだろ?」
「まあ確かに。で、俺に潜入させて、何をさせたいの」
「アメリカ軍と協力して、帝都エルベルトを落としてほしい」
「……なに言ってんの? 国を落とせって聞こえたけど」
「その認識でいい。帝都エルベルトが陥落すれば、皇帝レオナルド・ヴァレンティヌス・アルトンの正体が分かる。奴はヒト族と言われているが、どう考えても年齢があわないんだ」
「五十年間統治してるって話? それくらいあるんじゃない? 地球にも七十年間統治した女王陛下がいるし」
「統治した期間じゃなくて、年齢の方だ。皇帝レオナルドは、すでに二百歳を超えているという情報もある」
「それヒト族じゃないでしょ。皇帝レオナルドは、エルフかドワーフってこと?」
「長生きできるニンゲンは……それだけか?」
「魔女の、ハッグとカヴンか……」
「まだいるだろ?」
「デーモン、あるいはバンパイア」
「そう」
「スタイン王国のレオンハルトに続き、アルトン帝国もデーモンかバンパイアが統治してるって事かー、ダルッ。でもハッグかカヴンの可能性もあるのか……いやでも、奴らは魔女か。皇帝レオナルドなら男だよね」
「男も魔術師ってのがいるだろ。俺やソータは魔法使いだ」
翻訳がおかしいのかな? 魔術師って、男も女もまとめてだと思ってた。俺の知識不足だと思うけど。まあ細かいこと気にしてもしょうがない。大きな括りで、魔女は魔術師に入ると覚えておこう。
「んじゃ、ハッグとカヴンには、男もいるってことね?」
「そうだ。……しかし、その二つの種族は、この世界から追放されたはず。皇帝なんて目立つ立場にいれば、俺たち神々にすぐ見つかるはずなんだが……」
「それなのに見つからない。そういうことだね。オルズが見つける気満々で行くから、王都に入れてもらえないんじゃない?」
「ソータもそう思うよな……。それに、皇帝が何者であっても、帝都エルベルトは落とさなきゃいけない。あの街と、アダム・ハーディングが組んでいることは確定した」
「確定なの?」
「ああ、さっき女神ルサルカから連絡があった。帝都エルベルトにて、アキラとリーナいう人物が、皇帝レオナルドの居城に侵入。死者の都へのゲートを発見したそうだ」
「はあ……? アキラさんとリーナが?」
何やってんだよまったく……。
「ああ、ソータが言っていたリーナは、その人物なのか……」
「そそ。デレノア王国の勇者がアキラさんで、その相棒がリーナだ」
「ふむ……。それなら俺は、死者の都へ行ってみるか。アダム・ハーディングの動向を探ってみる」
「分かった。んじゃ俺はアメリカ軍と接触してみるよ」
俺とオルズは、眼下の街並みを見ながら頷く。そしてオルズは転移して姿を消した。浮遊城ソウェイルの到着を待たずに。
「寝とけ、つったのはオルズのくせに……」
これじゃ寝る暇はない。一旦上空へ転移し、浮遊城ソウェイルを探す。どっちから来るのか分からないので、探すのは大変だ。
と思ってたら、すぐ見つかった。
あの巨大な浮遊城が、音速を超えて飛行しているのだ。衝撃波が海にぶつかって、白い霧を発生させている。浮遊城ソウェイルを先頭に、背後に扇状の雲ができていた。あれじゃ、目立ってしょうがないな。
『遠方の物体を転移できる?』
確かできたはずなので、クロノスに聞いてみる。
『大丈夫ですよ。慣性が働かないように調整します』
『ああ、サンキュ』
慣性が働いたら爆散するし。
その辺の調整はクロノスに任せ、俺は浮遊城ソウェイルを転移させた。
日が遮られて薄暗くなる。シュヴァルツとフォルティスの間、上空千メートルくらいに巨大な浮遊城が現れたからだ。下から見るとゴツゴツした岩肌しか見えないが、上からだと、森や川、それにオルズの住まう城が見えるはず。
『ソータくん? 川ができるところまでは我慢していたけど、上空のアレはさすがに興味がある。一体アレは何なんだい?』
ハセさんもビックリしたみたいだ。
『あれはオルズの浮遊城、ソウェイルです。金髪のイケオジがいたでしょ?』
『ああ、竜神オルズの居城ってわけね。それなら納得……できるかあっ!! あれは魔法で浮いてるのかな? ちょっと調査しに行きたいんだけど』
なんかノリツッコミしてるし。ハセさんがこんなに興味を持ったのは初めてのことだ。浮遊城ソウェイルは上空からみると、直径二キロメートルほどの円形をしている。そんなに大きな物体だから、重さも相当あるはずだ。
それが空に浮かんでいる。
人工知能であっても、どうなってんだろうと興味を抱くほど、不思議な現象ってわけだ。
今なら分かる。以前は神威を感じていたが、それよりはるかに強い蒼天を感じる。おそらくそれで、俺は浮遊城ソウェイルを浮かせているのだろう。
『調査はあとでやってもらっていいです。今はあそこに、ニンゲンを避難させましょう。さっき言いましたけど、スタイン王国がアルトン帝国に戦争を仕掛ける気配があるので、避難を優先したいんです』
『そうだったね。デーモンを滅ぼす方にタスクを割いていたから、住人の脱出が後回しになっていたよ。ゲートを開いて、シュヴァルツとフォルティスの住人を、浮遊城ソウェイルへ移動させればいいんだね? 双方の人口を考えると七十万人くらいになりそうだ。それでもそこへ避難させるというなら、空間拡張されているのかな?』
ぬおおっ。説明の手間が省ける。
『そそ。その通りです』
『分かった。こっちは任せておいて。ソータくんは、アメリカ軍に接触するんだろ?』
いやいや、それは言ってないし、推測できる範囲を超えている。なんか知らない魔法でも使ったのかな?
『どしたの? アメリカ軍の通信は傍受してるから、そうかなって思ったんだけど。……違ってた?』
あ、電波という魔法の方を使ったのか。
『ですです。なんか手を煩わせてばっかりですみません』
『いいよいいよ。気を付けてね』
『はい。色々とありがとうございます』
念話を切って、窓の先を眺める。雨はまだ降らせているのだが、西の空が少し赤くなっている。そろそろ日が暮れるのだろう。
だが、俺がこれから向かう場所は、ここからずっと東の方向だ。まだしばらくは明るいままだろう。
しかし、ほんとに寝る暇もないな。
この国での騒動はある程度治めた。あとはこの国からデーモンがあふれ出ないようにするだけ。それはもう仲間たち三カ国の艦隊と、西のオーステル公国に任せよう。
次はアルトン帝国だ。
デモネクトスを飲んでいたソフィア辺境伯令嬢の「冒険者ギルド本部とアルトン帝国は、アダム・ハーディングと組んでいる」という情報。
アキラとリーナがアルトン帝国の帝都エルベルトに潜入。皇帝レオナルドの居城にある死者の都へのゲートを発見したという情報。
これらは調べなければ。そのためにはまずアメリカ軍と合流か……。
新たな決意を胸に、俺は転移した。
14章これにて閉幕。次話より15章、冥界の「国」 が始まります。
こんなに長々と読んでいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。




