274 各国要請
マイアとニーナは、爽やかな風に目を細めながら、並んで歩を進めていた。青い空、白い雲、爽やかな風。彼女たちふたりは、久し振りに歩く王都パラメダを満喫していた。
「涼しくなってきたわね」
「そうね。もう秋かな」
マイアの何気ない呟きに、ニーナは穏やかな声で応えた。これまで休む間もなく戦い続けてきた二人の表情には、わずかながら疲労の色が滲んでいた。しかし、その疲れさえも二人の美しさを損なうことはなかった。すれ違う人びとは振り返り、またあるヒトは立ち止まって頬を染めていた。
二人は街の雰囲気を堪能しながら歩を進め、やがてアスクラ大聖堂の敷地へと足を踏み入れた。ここは開放された場所ではあるが、念の為の衛兵が立っている。
「お帰りなさいませ」
修道騎士団クインテットのふたりに、衛兵が声をかける。彼女たちは会釈しながら門を抜けた。
「あら、もう来てるわ」
マイアの視線は、広い中庭の片隅に立っているテッド・サンルカルとライル・サンルカルへ向いていた。
「ソータさんが軍を動かせって、とんでもない要求してるんだから、そりゃ遅れずにくるわよ」
ニーナも王子ふたりへ視線を向けながら、マイアに返事する。
彼女たちふたりは歩みを早め、テッドとライルの元へ到着した。
「よっ、おかえり」
「何だか、事態が急変するかもしれないって聞いたんだけど」
軽い調子で話しかけた第二王子のテッドに対し、第一王子のライルは神妙な口調である。スタイン王国との戦が終結したかと思えば、それが過ちであるとの報を受けているからだ。
「まっ、場所を移そうか」
テッドは軽い口調ではあるが、目は笑っていない。
マイアとニーナは緊張した面持ちで、テッドのあとをついて行った。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
案内された場所は、アスクラ大聖堂内の会議室。マイアとニーナは初めて入った場所で、緊張した面持ちで席についていた。
一枚板の大きなテーブルを囲んで座る一同。
大教皇フィオナ・レティシア・シュヴァインベッカーは、しわしわの老婆の姿で座っている。その隣にはニコニコ笑顔の巫女、ヘレナ・クイントスがちんまりと座っていた。
テッドとライルも席につき、隣にハーフエルフのアイヴィー・デュアメルが座った。
もうひとり老齢の男性が会議室にいる。彼は立ち上がって宣言した。
「緊急事態とのことで、これより会議を始める。マイア・カムストック、状況を説明しなさい」
老齢の男性は、教皇のニコライ・デ・レジ。大教皇フィオナの補佐役として、長年イーデン教の総本山を取り仕切っている人物だ。
指名されたマイアは立ち上がって話を伝えていく。
スタイン王国で流通していたデモネクトスは奇跡の水などではなく、デーモンがニンゲンの身体に馴染むためのものである。その後はニンゲンの姿のまま、デーモンの意識が覚醒。これでニンゲンの姿をしたデーモンの誕生となる。
そこまで話して、一息つくマイア。
その内容から会議室は静寂に包まれた。
「サンルカル王国にはヒュギエイアの水がある。そのおかげでデモネクトスの流通はなかったが、他国に渡れば……。これは由々しき事態です! 西のオーステル公国、東のアルトン帝国は大丈夫でしょうか!?」
立ち上がって声を上げたのは、教皇のニコライ。祭服は白い生地が見えないほど、豪華な装飾品で飾られている。頭には金の宝冠を着用して、隣にいる大教皇フィオナより偉そうに見えた。
「ソータさんが先行して対処に当たっています。デモネクトスに対する中和剤、アンチデモネクトスを使用すれば、憑いたデーモンを滅ぼすことができるようです」
対面のマイアが応じた。しかしそれでも教皇のニコライは納得しなかった。
「冒険者風情がひとりで事に当たって、どうにかできる事態ではない。その冒険者は、依頼を受けて動いているのですか?」
依頼を受けていなければ、冒険者として動けない。違法行為で罰せられることもあるし、冒険者資格をも取り上げられるかもしれない。教皇ニコライはそこを突いてきた。
マイアはそう言われて困った表情になる。
「話が本筋からそれてる。いま大事なのは、デモネクトスを飲んだ人びとが、デーモンへ変わり果てる。それもニンゲンの姿のままで、デーモンだと判別がつかない。しかもスタイン王国で数多く配布されて、どれだけのデーモンが潜んでいるのか分からない。そこじゃねえの?」
テッドがぶっちゃけた口調で話す。
「うっ……」
教皇ニコライの顔が歪む。テッドはこの国の第二王子で、位の高い人物だ。しかし教皇ニコライは、長年イーデン教を取り仕切ってきた人物である。心の中では、若いテッドを下に見ているのだろう。
「どうした? 何か言いたいことがあるなら言え。面と向かって話せないのか?」
煽るテッドの言葉で、教皇のニコライは簡単にキレた。
「ふざけるなっ小僧! 私がこれまでどれだけ長い時間をかけて、イーデン教の総本山を護ってきたと思っている! これは冒険者が動く案件ではないだろう!!」
「そんな人物がなぜ、バーンズ公爵家の支援をするんだ?」
「えっ!?」
テッドの唐突な告発で、教皇ニコライは顔が青ざめる。
バーンズ公爵家は、修道騎士団クインテットの序列三位だったグレイス・バーンズの実家である。彼女はデーモンに与したとして、修道騎士団クインテットを追放されている。いまは実家で幽閉されているはずだ。
そして、バーンズ公爵家には、謀反の動きがあった。
テッドはその事を調べているうちに、教皇ニコライ・デ・レジが関与している証拠を突き止めていた。
「教皇ニコライ、この透明な薬品を見ろ。無味無臭の水なのに、ガラス瓶で封じられている。中身がデモネクトスだと分かったのは、昨晩だ」
「……」
それを見せられ、教皇のニコライは黙りこくる。彼の額から汗が噴き出して、頬を伝ってゆく。
「お……? 見覚えがあるっぽいな。これと同じものがニコライ、あんたの部屋にある隠し金庫から出てきた。んで、このデモネクトスは、バーンズ公爵家で押収したものだ」
「……」
テッドの言葉に教皇のニコライは不敵な笑みを浮かべて、返事もしない。悪事がバレて開き直ったように見える。
「はっ、ニコライ、あんたは大教皇の座を狙ってたみたいだが、むりむり。ニンゲンに務まる職じゃない」
テッドは、大教皇フィオナがニンゲンでは無いような言い方をする。
そんなテッドに向け、教皇ニコライの笑みが一層深まった。
「私がニンゲンだと? デモネクトスを持っているなら、それを飲んでいると思わないのかね? 第二王子だか何だか知らないが、やはり小僧だな。ここで死んでもらおう――――」
教皇ニコライの目が赤く染まる。口元から牙が生えて、両手の爪が刃のように伸びた。そして彼からバンパイアの証である闇脈が立ち昇った。
「あらあら、デーモンでなくてバンパイアだったのですね」
隣に座ったまま行方を見守っていた大教皇フィオナが口を開いた。その表情は驚きも怯えもない、いつも通りの笑顔だった。
「バレちゃ仕方がない! まずは大教皇フィオナ、貴様から死んでも――」
バンパイア化した教皇ニコライの言葉は最後まで続かなかった。突如白い炎に包まれて、灰も残さずに消えてしまったのだ。
すぐ隣の席で、大教皇フィオナは口を開く。
「ヘレナ、あれを」
「はーい!」
ヘレナは元気よく返事して、笑顔を見せる。年齢的なものなのか、前歯が一本抜けているが、その顔を笑う者はいない。
彼女は卓上に手を乗せて開く。するとそこに、白い針のような物がぱらりと広がり落ちた。そこから仄かな神威が感じられる。
それとは別に蒼天も発しているのだが、この中で気付いているのは、大教皇フィオナと巫女のヘレナ・クイントスだけだ。
「これはヘレナの抜けた乳歯で作った聖白飛来針。修道騎士団クインテットの四人に、これを授けます」
大教皇フィオナの声に、テッドが代表して受け取りに行く。
「これは一体何なのでしょうか……?」
テッドは驚きと戸惑いを隠せない様子で、手にした聖白飛来針を見つめていた。大教皇フィオナが説明した通り、これらは小さな乳歯から作られている。とはいえ、聖白飛来針の本数が多すぎるうえに、長すぎるのだ。爪楊枝ほどの白い針は、数百本はあるだろう。
「ヘレナの乳歯を、私が加工したものです。念じるだけで飛んで行き、標的に刺さりますが、痛みはありません。憑いたデーモンおよび、バンパイアのみを滅ぼす武器、そう思って下さい」
「はい。あ、ありがとうございます」
理解出来ない。そんな顔で受け取ったテッドは、おとなしく席へ戻っていった。そんなテッドを見て、大教皇フィオナは追加の説明を加えた。
「聖白飛来針が対象を貫けば、憑依したデーモンやバンパイアのみが滅び去り、ニンゲン本来の姿に戻ります。ですので、安心してお使いください」
それを聞いて静まる一同。そんな出鱈目な武器をどうやって作ったのか。そう聞きたいのだが、テッドを筆頭に、修道騎士団クインテットの面々は口を開くことができなかった。
大教皇フィオナの笑顔は「それ以上聞くな」そう言っていたのだから。
一息置いて大教皇フィオナは張り詰めた空気をさらに張り詰めさせる言葉を発した。
「修道騎士団クインテットの皆様、ここであなた方に重要な任務を言い渡します。バーンズ公爵家を滅ぼしたのち、マールアの街へ侵攻。王都ランダルの制圧を目指し、デモネクトスを飲んだデーモン、およびバンパイアを殲滅しなさい」
「はっ! 了解しました!」
明確な指示にテッドは起立して敬礼をする。それにマイアとニーナとアイヴィーも続いた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
一方、ミゼルファート帝国の帝都ラビントンでは、密蜂のメリルを先頭にして、ファーギ、リアム、アイミー、ハスミン、ジェスが、皇帝エグバート・バン・スミスの御前で膝をついていた。
「緊急事態だと聞いたが、何が起きている。デモネクトスは地球で認可された薬品だと日本政府から聞いていたが」
豪華な謁見の間で玉座に座ったまま、皇帝の低い声が響く。すると隣に立つ密蜂の隊長、モルト・ローが皇帝に耳打ちをした。
「日本政府は、デモネクトスを認可していないそうだ。こちらへ渡る際、わざわざデーモンを憑依させるなど、もってのほかだ。ワシからみても、日本政府は当然の判断をしている」
そこまで言ったところで、皇帝は話を止めた。視線は玉座から少し離れた場所で膝をついてこうべを垂れるファーギへ向いている。
「ファーギ」
皇帝の視線を察したモルトが声をかける。
「はっ! 実はデモネクトスの効果に裏がある事が分かりまして――――」
説明を聞き終えた皇帝は、あご髭をなでながら問う。
「軍を動かせと?」
「はっ! この件は、獣人自治区で起きた件をも上回る、大きな被害が予想されます」
「ふむ……。お前がそんな口調で話すのは久し振りだな。わかった。マラフ共和国に駐屯しているオギルビーの艦隊を、スタイン王国へ向かわせる。ファーギ、お前はソータと協力して、王都ランダルを落とせ」
「しかと賜わりました!」
ファーギの返事を聞いて、皇帝エグバート・バン・スミスは隣のモルトへ声をかけた。
「ではモルト、例のものを」
「はっ!」
モルトは少し離れた場所から、大きな箱から武器を次々と出していく。
「古代からこの城の宝物庫に眠っている神器だ。全部で五つある。各々の特性に合わせて、分けるようにしてくれ。喧嘩しないようにな」
モルトはひとつずつ丁寧に説明していく。
ガルム、ヴァル、ミム、ヘイム、ベリ、ブラギで、人数分の六つあった。そしてもうひとつ、ユルという指輪が人数分の六個あった。
各武器の使い方の説明が終わると、皇帝エグバート・バン・スミスの命が下った。
「バンダースナッチで先行せよ。魔女マリア・フリーマンの策略を必ず阻止しろ。艦隊もすぐにあとを追う」
「承知いたしました」
「ファーギ……そろそろ、その喋り方やめてくれ。背中がかゆくなる」
皇帝エグバート・バン・スミスは締まらない声で言った。
こうしてバンダースナッチおよびドワーフの軍は、スタイン王国へ向かうこととなった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
俺はエルフのインビンシブル艦隊と合流していた。
ミッシーはひとりで転移出来るはずなのに、なぜか嫌がったのだ。それで一緒に来ざるを得なかった。
スタイン王国南部の海上に、艦隊が展開していると聞き、ミッシーと一緒に集団転移。空を飛び回って、旗艦サッドネス率いるインビンシブル艦隊を目視で発見した。そこからもう一度ふたりで転移した。
艦橋に突如現われた俺とミッシーに、エルフの乗組員対は驚いたものの、魔導銃を向けられることはなかった。もちろんミッシーがいるからだ。
「ども、お久しぶりです。ミッシーが緊急事態を伝えに参りました」
伝えに来たのは俺じゃなくて、ミッシーだ。俺はエルフの軍人では無く、部外者だからね。
軍艦である旗艦サッドネス。本来なら俺がここに立ち入ることは許されないが、ミッシーの母親、エレノア・デシルバ・エリオットは笑顔で迎えてくれた。
「放蕩娘が戻ってきたと思えば、彼氏付きか……」
エレノアは、ニヤニヤしはじめる。その顔で俺とミッシーを見比べながら近づいてきた。
ミッシーを見ると、頬がほんのりピンク色。エレノアの言動でそうなるのは分かる。だけどここで時間を食うわけにはいかない。
「ミッシー、説明は頼んだぞ」
「あっ、おい、ソータ!」
ミッシーは俺の手を握ろうとしたが、その前に転移した。すまない。マジで急いだ方がいいんだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
シュヴァルツのじーちゃんの部屋に到着。窓からは明るい光が差し込み、青い空と白い雲が見えている。遠くに見えるはベナマオ大森林。そこから視線を右へ動かすと、別の街が見えていた。
あれが多分、アルトン帝国のフォルティスって街だ。昨晩くらい中で飛び回っていたときは気付けなかったが、川を挟んで隣り合わせになっている。いちおう国境線沿いに木製の柵が作られているが、あれは機能していないな。
よじ登って超えることも、穴を開けてくぐることも可能だ。それどころか、壁が壊されたまま放置されているところもある。
これはあれだ。国境なんてあってないようなもの。人の往来を管理するつもりが無いのだろう。
とはいえ、この街は地球人を受け入れるために急造された街。シュヴァルツとフォルティスでは、街並みがまるで違っている。
シュヴァルツは現代の地球。ロサンゼルスの街並みのように、独特な囲気を持っている。この高層ビルがある都市エリアには、様々な建築スタイルの建物が建ち並び、郊外には低層の家々やアパートが広がって見える。緑豊かな公園や庭園も点在し、天気の良い日には多くの人びとがそこでリラックスできるだろう。
対してフォルティスの街は、低層の家々やアパートが広がっており、商店と住宅エリアが混在している。こっちにも緑豊かな庭や公園が点在しているが、あまりきれいな街並みとは言えない。
だいぶん生活水準が違いそうだ。もしかするとフォルティスの人びとは、越境してシュヴァルツへ入り込んでいるかもしれない。地球人の引っ越しで大賑わいだし。
「お……」
思わず声が出た。眼下の街並みに、大勢の人びとが目に入ってきた。
どうやら地球の人びとが、メタルハウンドと四本脚に追い回されているみたいだ。といっても殺害するのではなく、アンチデモネクトスを射出しているっぽい。麻酔銃の弾のような針付きのやつだから、間違いないだろう。
動かしているのは、ハセさんだ。確信した俺は、倉庫へ転移した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ついさっきまでいた倉庫の管理室。もちろん室内には誰の姿もない。窓の外には、ヒューマノイドと六本脚。これらはすでにハセさんの支配下にある。
「しかし徹底的にやられてんなあ……」
エミリアの姿は、元の形を留めないほど激しく破壊されていた。
これをやったのは、デモネクトスを飲んで時間が経ち、デーモンが覚醒した者だ。マールアに続き、シュヴァルツが二番目のケースになるのか。その他の街では、デモネクトスを飲むのが遅かったので、まだ人びとがデーモン化していない。マールアの街でも、デーモンを従えたのが、つい昨日の話だ。しかし、その先があるとわかった。
デーモンを従えたと思っても、いずれデーモンに支配されてしまう。
そうなるとやはりシュヴァルツの地球人に、アンチデモネクトスを投与することが優先となる。
ただ、この国の国王、レオンハルト・フォン・スタインとアルベルト・フォン・ベルク、このふたりも放ってはおけない。デーモンを従えて、どれくらい時間が経っているのか分からないし、彼らが完全にデーモン化したら、この国はおしまいだ。
しかもあの教会で配られていたデモネクトスの件がある。あれは半端な量じゃない。王都ランダルの住民がどれくらいいるか知らないけど、かなりの人数がデモネクトスを飲んでいる。
それだけならいいのだけど、デーモンを憑かせてパワーアップ、なんて安易な考えのやつもいると思うんだよな。
『よし! ハセさん!』
『こっちは任せて。地球人に憑いたデーモンは、わっしが滅ぼす。ソータくん、倉庫にアンチデモネクトスを準備してるから、王都ランダルへ持ってってあげて。問題はスキル〝魂の鎖〟で操られているバンパイアが混じっていること。彼らは滅ぼさず、捕獲して逃げないようにしておくね。一般っぽいから、もちろん暗いところに』
……さすがだ。一を聞いて十を知るとはまさにこの事。話が早くて助かる。
『了解です。今回は世話になりっぱなしで申し訳ないですが、よろしくお願いします』
『いんや、気にしないで。わっしもわっしで目的があってのことだし』
『はい。ありがとうございます』
いったん念話を切って考える。ハセさんの目的って、こっちに量子コンピュータ持ってくることだったよな。今は小型化が進んでいるとはいえ、軽自動車くらいの大きさはある。大変そうだから手伝いたいけど、いまは違う。国王たちのデーモンが覚醒する前に、アンチデモネクトスで治療しなければ。
デーモンが覚醒してもアンチデモネクトスで治療できる。しかしデーモン化した国王を見た民衆が何を思うか、それが大事なんだよな。権威がた落ちになるのは目に見えている。それは何としても防がなければならない。
俺は迷うことなく管理室を後にし、アンチデモネクトスが大量に保管されている区画へと足を向けた。




