4話 何でその事を先に言わないんだよっ!
2000字いけませんでした。すいません……
「あ、そうそう。明日から高校あるわよ」
「へ?」
突然告げられた衝撃的な事実。ユウもこれには目を点にしている。もうちょっと早く言ってくれてもいいのではないかと思う。普通は1周間前くらいに伝えるものだろう。しかし、ユウの母親はそんなことはしない。前日に大切な事を言うのだ。はっきり言ってユウはこれに迷惑している。
「だから、明日から高校あるわよ」
「何でその事を先に言わないんだよー!」
「忘れてただけよ。そんなことより、高校の準備しなくていいの?新品の教科書とかは全部ユウちゃんの部屋の机の上にあるわよ。あとユウちゃんの『設定』を教えるわね。これが無いとユウちゃんも学校とかで困惑しちゃいそうだし。設定はあなたは養女としてここの家に来た。そして転校してきた。これで設定は終わり。そして名前は『真衣』ね」
「うーんと?ゆっくり言ってくれます?」
いきなりこんな事を言われて頭の整理が追いついていないのか、頭の上に?マークを浮かべている。
「もう一度言うわね。設定は、養女としてこの家に来た。で、高校に転校してきた。ここまではいい?」
「分かった」
「次にあなたの名前ね。あなたの名前は『真衣』よ」
「おーけー」
「これで終わりよ」
ゆっくりと言ってもらったおかげで何とか理解できたようだった。
「ユウちゃんの戸籍はお父さんが頑張ってくれたからちゃんと登録されてるわ」
「分かった」
「じゃ、高校の準備してらっしゃい。必要な物は全部ユウちゃんの机の上に置いてあるわよ。もちろん、新品でね」
「へーい」
「はぁ……」とため息を吐きながらも自分の部屋に向かっていく。
「しっかし何で今に言うかなぁ。もっと時間あったじゃん。なのに今に言うって。これもう新手の虐めでしょ。はぁ。とりあえず必要な物は全部カバンに突っ込んどこ」
適当にカバンに教科書やノートをつっこむ。この後ゲームをすることしか考えてない。
「ふぅー終わった。さ、『みん魚』をやろ。さっさと全クリして魚介厳選したいし。えーっと、石が20個と鉄鉱石が10個か。確か倉庫にそんくらい入ってたはずなんだけど……」
この後、6時間くらいゲームをした。6時間ゲームをした後、かなりふらついていた。
「くぁー疲れたぁ。げ、もう6時か。結構早いけどお腹すいたし夜ご飯食べよ。母さんはもうご飯食べてるだろうし」
お腹をぽりぽりとかきながらダイニングへと向かう。
「かーさーん。ごはーん。あれ?いないのかな。あ、手紙が置いてある」
『急用ができたから出かけます。カップラーメンでも食べといてね』
「多分、服を買いに行ったな。いっつもこんな感じで置き手紙を置いてく時は大体服を買いに行ってるし」
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