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3話 髪の毛の手入れがめんどい。

今回は短いです。次回からは2000字弱まで増やそうと思います。そして遅くなりました。すいません。次回の投稿は日曜日あたりになるかと…


 試着室のカーテンを開け閉めする音が絶えなく続く。今現在ユウは母の着せ替え人形にされていた。


「母さんや。まだ終わらないのかのぉ?」


ユウがおばあちゃんみたいな口調で話す。


「あと、4回くらいだから。それで我慢してね?」


「はぁ。分かったよ」


 ため息を吐きつつもしっかり待ってるあたり優しいと言える。反抗ができないだけかもしれないが。


「うーん、そうねぇこの七着にしましょうか。これでも少ないでしょうけど、また買いに来ればいいだけですし」


「えー嫌だよもう。そんだけあれば問題ないでしょ」


 心底嫌そうな顔で答える。

 

「ダメよ。せめてあと10着くらいは欲しいわね」


「じゅっちゃく…」








「やっと終わった。本当に疲れた。今日はさっさと風呂入って寝よ。ゲームする気にもなれないし」


「ユウちゃん。どこ行くのかしら?」


「風呂だけど?」


「髪の毛の洗い方。教えてあげるから一緒に入るわ」


 絶対に一緒に入ると言わんばかりに詰め寄ってくる。


「嫌なんだけど。この歳で母さんと一緒に風呂入るなんて」


「ダメ」

「嫌」

「ダメ」

「嫌」


 ずっと母の「ダメ」ユウの「嫌」が続いていたが、ついにユウが根負けした。


「分かったよ。一緒に入れば良いんだろ。入ればぁ」


 やれやれといった感じで母と風呂に行く。




「まずは櫛で髪を梳くの。これをすることでホコリや汚れを落とすことができるわ。あと、ツヤのある髪になったりするから絶対にしてね」


「はぁい」


 わしゃわしゃと母に髪を洗われながら、分かってなさそうな声で返事をする。実はちゃんと聞いてる。


「次にシャンプーにも順番があるわ。まずはぬるま湯でしっかりと頭皮と髪の毛の汚れを流してから、よく泡立てたシャンプーで頭皮から優しく洗うの。頭皮の毛穴に汚れが詰まることも髪のうねりの原因となったりするから指のはらで揉み洗いをして汚れを落とすのがポイントよ」


「そうなんだー」



 その後も30分くらい髪の毛の手入れについて語られた。かなりユウもうんざりしていたようだ。まぁ渋々と聞いていたようだが。


「あー疲れたぁ。なんだよ母さん。あんなに長ったらしく説明しなくても良いじゃん。でも、あそこで聞いてないともう一回丁寧に説明されるんだよなぁ」


 そう、ユウが渋々聞いていたのには訳があった。1度だけ適当に話を聞いていたのだ。その適当がいけなかった。適当すぎたせいでもう一回丁寧に説明されたのだ。めんどくさすぎて、以降ちゃんと話を聞くようになったのだ。

  

「あーゲームしたくなってきた。『みんなで!魚介達の海!』でもしよ。これ、意外とストーリーとか面白いんだよね。やっぱゲームって最高!」


 先ほどゲームをしないと言っていたがあれはなんだったのだろうか。




             

         

お読みいただきありがとうございます。100pt目指してます。良かったらブクマ評価よろしくお願いします。

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