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リオウとナナミの物語 後編  作者: ふるたく
王国騎士として
8/15

ガレスベイル様の館

夜、、、



僕「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」



僕は暗闇の中、馬で、駆けている。



カッポ、カッポ、カッポ、カッポ



僕は手綱を強めに握っている



カッポ、カッポ、カッポ、カッポ



馬は地面を強く蹴り上げ、


そして


土煙が宙を舞う


パッカラ!パッカラ!パッカラ!パッカラ!


馬の足音は軽快だ。



僕「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」



僕は馬に乗って街道を走っている。



ガレスベイル様の、館に向かって、、、、




--------------------------------------------------------


、、、、先輩の口から「ガレスベイル様」という言葉が出た直後、僕は外へ駆け出していた。



サーシャ「待て!リオウ!早まるな!!」



という先輩の声が背中から聞こえたが僕はそれを聞き流した。


僕は直ぐに城に戻り、騎士の屯所に行き、自分の剣を携え


自分の馬に乗り



馬に鞭を打った!



ヒヒーーーーン



馬はそれに驚いて外へ向かって駆け出した。



と、門のところで先輩とすれ違ったが、僕は更にそこで馬に鞭打ち



高く飛び上がり




先輩を上から飛び越え




城から出ていった、、、、





背中からは、やはり、先輩の「待て」と言う言葉が聞こえた気がした、、、、




--------------------------------------------------------



暗闇の中、、、、


僕「どうどう」


僕は目的地に辿り着き、馬を降りる


そして馬に「城にお戻り」と合図をした。


ヒヒーーーーン



馬はその合図を受け、走り去って行く。



見る見る内にその姿が見えなくなったところで、僕は歩き出した。




そこは、ガレスベイル様の館の前。



門の前には屈強な門番が2人。



僕は少し考える。


門番と話してナナミに会えるだろうか?


今は深夜だ。


普通ならば会えない。


けれど、声くらいは聞けるかもしれない。



しかし。



僕は普通ではないと判断した。



多分会えないし、声も聞けない。


だから僕はその門から離れて塀に沿って歩き出した。



何処からなら入れるか?



僕はもう通常の手段を取るつもりは更々無かった。



もし、全てが僕の勘違いで、ナナミが平穏に過ごしているならば、



僕はどんな叱責、罰をも受けても構わないと思っていた。



(ナナミ、、、、、、、、)



僕の頭は、ナナミの無事の確認をする事、それだけで全てが埋まっていた。



(よし、ここにしよう)



何となく、ここならば侵入出来るかも、という場所を何となく定めて塀に手をかける。





×××「ちょっと待て」



塀に手をかけた僕の背後から声がした。




(、、、、、しまった)



頬を汗が伝う



(、、、、もう見つかってしまったのか?)




流石に早すぎる気もしたが、そこはガレスベイル様の館だ。



警備が超超超厳重である事は当然とも言えた。


僕は塀に掛けていない方の手で、


僕「はいはい、分かりましたよ」


と、剣に手を掛けてから


僕「何もしませんよ」



両手を挙げ無抵抗のポーズをしようと



見せかけ



その瞬間



剣を抜く



ビュッ!!!!!!




振り返り




剣を、、、、



(先手、、、必勝、、、、!)




振り



落とす!!!








剣の向かった



先には



怒った顔の



サーシャ先輩。









僕「!????????」




瞬間




ビタッ!!!!と、、、剣が止まる





だらだらだらだら




汗をかく




(き、き、斬るところだった、、、、)




目の前には仁王立ちの先輩




だらだらだら



背中から冷や汗がどくどくと流れ出る



先輩の眉間のシワは山と谷をくっきり描いている





僕は、すんでの所で剣を止められた事を神に感謝した、、、、、、




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