0006d死者の都ブックラック
「おいどうなってんだラース説明しろ! ここはどこだ?」
「しらねーよ! 俺だって聞きたいわ!」
「まてそこにいる女にに聞こう! 俺聞いてくる!」
「この街並み見覚えがあるまさか……そんなわけが……」
「何ぶつぶつ言ってやがる! まあいい……てめえしっかり女どもを魔法で拘束してけよ! 後でてめえにもおこぼれをくれてやる!」
「おいここはどこの――ぎゃ!!!!!!!!????????」
「どうした!?」
「こいつがいきなり噛みついて……!? ゾンビ!? この力まさかグール!?」
「やばいぞ!? ラースここは多分ブックラック例の死の都だ!?」
「そんな馬鹿な話があるか!? ビークからどれだけ離れていると思ってやがる!? 馬車でも一週間かかる距離だぞ!?」
「やばい!? どんどんアンデットか集まって来やがった!?」
「女が逃げたぞ!? てめえ気を抜いたな! なんで女どもはアンデットに襲われないんだ!?」
「女はほっとけ! 一気に突破して町から出るぞ! てめえが道案内しろ! 昔ここの図書館司書だったんだろ!」
「ここから町の入り口までどこまでの距離があると思ってやがる! この中で魔法が使えるのは俺だけだ! 俺はアンデットに効く魔法なんて持ってないぞ!」
「ラースふざけんじゃねえ! 何がいつも通りのポロイ仕事だ!」
「うるせえ! こんなもん予想ができるか! 死体共の仲間入りをしたくないなら武器をもて絶対生き残るぞ!」
「そんなことより助けてくれ!」
「てめえもう助からねえ! 誰かこいつのとどめをさせ! 早くしないとグールが一匹増えるぞ!」
「ラースてめえがやりやがれ!」
「ふざけんじゃねえ! 今近づいたら俺が食われちまう! お前の魔法で焼き払え!」
「俺が使えるのは拘束系の魔法だけだ!」
「使えねえクズめ!」
「ラースてめえが俺に拘束系の魔法ばっかり覚えさせたからだろ!」
「これ以上騒ぐな! てめえらの声でアンデットが集まってくる――マジかよ……」
「そんな道をふさがれた……」
「どこにこんな数の死体共が!? どこに隠れてやがった!?」
「ラース! ふざけんじゃねーぞ!? 責任もて!」
「ふざけんじゃぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!???????????????????????? 畜生~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!????????????????????????」
◇
「どうするの満月ちゃん?」
「もッと小声月兎ちゃん。とりあえず隠れよ、魔物は私たちを攻撃の対象にしないのはおじさんたちが近くにいるときだけ、確か目視できるぐらい距離僕たちは隠れて三日月君を待とう」
「確かにそうだね、だつて私たちの王子様だもんね三日月ちゃんなら絶対来てくれるよ」
「っでどこに隠れる?」
「そこの服屋さんは?」
「ダメだよ狭すぎてゾンビにおそわれたら逃げられない……」
「だったら道具屋さんは?」
「入れ口に倒れてる棚が邪魔……この凄い声おじさんの……早く隠れないと……そこにしよう」
「そこってお酒屋さん?」
「酒場だねさっきおじさんたちに向かって大量のゾンビが出ていったから、そんなに中にいないはず」
「どういる?」
「見た感じいない……そこのカウンターの後ろに隠れよう……」
「僕たちどれだけ待てばいいんだろ?」
「わかんない……」
「でもきっと三日月ちゃんが助けに来てくれるよ!」
ガタそう何かがの音がした。
「静かに! ゾンビかも?」
「えっ? これどんどん近づいてない?」
「ほんとだ? まさか見つかった?」
「見つけた!」
「三日月っち助けて!?」
「三日月君!?」
「助けて三日月ちゃん!?」
「おい! こっち向けって!」
「こんなところでゾンビの仲間入りなんて!」
「てい! おちつけ月兎!」
「いった!?」
俺は軽めに月兎の頭をチョップ。
「月兎よく見ろ俺だ俺!」
「三日月っち……」
「三日月君……」
「三日月ちゃん……」
「「「怖かったよ! ほんとに怖かったよ!」」」
「ほらもう大丈夫だから泣くな!」
「ヒック! ヒック! どうやって三日月っちはここに来たの?」
「何聖剣術のスキルだ! 仲間のピンチにどれだけ離れていても駆け付けられる的な! びっくりしたぜ! 来て見りゃあたり一面ゾンビだらけ……聖魔法の死霊浄化でなんとななったが……多分ここがブックラック死の都だ……」
「じゃあ帰ろ……僕こんな怖い所いたくないよ……」
「私も……」
「私月兎ちゃんも……」
「といわれてもな……今見てわかったが通常の移動魔法は使えねえみたいだ……俺の残りMPも限界に近い……土地勘もない状態でここから出るのはきついぞ……どうすっか……」
「ここは僕の出番だね!」
「満月何か策があるのか?」
「当然これさ!」
「って!? 元凶のボタン!? やめとけってこれ以上酷くなったどうするきだ!?」
「大丈夫あの時は僕が動揺していたから、今は三日月君がいるだから大丈夫! ポチっとな!」
「あああ!? 押しちゃた!?」
次に俺たちは光につつまれた……この前は天の声的なアナウンスがあったが今回はなし、ほんとにわけのわからない魔法だなボタン魔法……」
「さてついたかって!? ええええええええええええええええええっ!?」
俺は思わず驚いた。
だってだって。
そこはそこは――アンデットたちの会議テーブルの上に俺たちがいたからだ。
デュラハンに深紅の目が光る吸血鬼6本腕のスケルトン、頭にねじのついたフランケンシュタインいかにも強そうな姿の半透明のゴースト。
奥に座っているのが親玉か。
漆黒の光をまとい三つの目から紫の炎の宿ったスケルトン多分こいつが魔王軍幹部深知のエルダーリッチ。
「おい!? こここの町を支配する幹部アンデットのど真ん中じゃねーか!?」
「あれれ僕失敗しちゃった! てへ!」
「可愛くいってもとんでもないピンチだからな!?」
「きさまここが深知のエルダーリッチ様の治める地と知っての狼藉か!」
頭を机においたデュラハンが吠える皆苦虫を噛み潰したような不快な顔をしている。
「待ちたまえ! 君たちは何だね! ここにいる以上タダで返すわけにはいかないが一応聞いておこう!」
と病的に白い肌の青年の吸血鬼が聞いてくる。
「まてそれは我が聞こう勇者一行よ! 何をしに来たと聞けばいいのかな?」
そのエルダーリッチに場はざわめき出す。
「どうすんだよ!? お前らも俺もまだレベル1だぞ!? アンデットは浄化しまくったけどなぜか経験値はいってないだからな!? またもや積んだぞ!?」
アンデットとくれば当然あのネタ