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0004勇者の信用度は半端じゃない

「おい! お前聞いたか? 町の外に現れた巨人の話!」


 「聞いた聞いた! 魔物襲撃時の防衛用の町の感知魔力計全てぶっ壊れたつて奴だろ!」


 「だつてな! 魔力量的に一体でAランク以上の魔物の魔力量だったらしいな! それが計五体でたとか!」


 「巨人ことで町は大騒ぎだったな! 巨人自体は見れれてねーけど! 深酒なんてすんじゃなかったぜ……」


 「確かにな! そんな伝説級の魔物一度見てみたかったぜ……」


 「っで! 結局誰が倒したんだそれ? 神殿の連中が勇者がどうこう騒いでたが……」


 「わからん! 討伐しようにもこの町にある戦力じゃ倒せそうもないからギルドでこの町の高ランク冒険者と職員とかが会議していたらいつのまにかいなくなつたとかなんとか……」 


 「マジでどうなってんだ? 倒したとしてもそんな化け物との戦闘の痕跡もないみたいだし……」


 「まあいいじゃねーか! なんとかなったみたいだし、祝いの酒飲もうぜ!」


 「結局いつも通りじねーか!」


 「ハハハハハ! ちげえねえ!」


 やつぱり騒ぎになってやがったよ。

 そりゃそうだよな何気に世界最後の日に世界を滅ぼす化け物が町のすぐ近くに現れりゃな。


 「三日月さん、月兎さん、満月さん、月実さんギルドマスターがお待ちです、こちらへどうぞ!」


 ギルドマスター!? 思い当たる節はあるが、どこでばれたんだ?

 俺は案内をしてくれるギルドの女性職員に誘導されながら対策を考えるがいい案が浮かばない。

 記憶操作すればいいと考えたがあれは時間が少しかかるので相手をおとなしくする必要がある。

 それ以外に使えそうなスキルはないさてどうしたものか……。

 そんなことを考えていると応接間と書かれた部屋についた。

 ギルドの女性職員がドアをノックする。


 「入っていいぞ!」


 俺たちは応接間に足を踏み入れた。

 そこには白髪で屈強そうな老人が。


 「儂が冒険者ギルトビーク支部ギルドマスター名をアレス・ボルトという! 単刀直入ですまんが例の巨人関係でそんなに時間がない! 席についてくれ! このスライムの核はどこで手に入れたんだ?」


 俺たちはテーブルをはさみソファに腰掛ける。


 「町の外にいたスライムを倒しただけですが……」


 「そうだよね! 私月兎ちゃんはタライなんて落としてないよ!」


 「僕も同じさ! ボタンなんて押してないよ!」


 「私も爆破なんてしてないよ!」


 おおおおおおおおおおおおおおおい! バレバレじゃねかーか!


 「タライ? ボタン? 爆破? よくわからんが何かかくしているようだな……ではこうしよう! この場で聞いたことを言霊の契約にかけて生涯の秘密としよう! なに言霊の契約は破れば最悪命に係わる、情報が漏れることもあるまい! その代わりとしてこのスライムの核全てこちらで買い取らせてくれ! ただSランクの素材じゃさすがに金が足りん! 今払える分はすぐに払うがあとは後日となる! それていいか?」


 Sランクの素材? まあ一時といえ世界崩壊級の魔物に変わったけど……とりあえず売ることには異論はない。

 少し条件付け加えるか。


 「わかりました! 売るのは異論はないです! 俺たちがあれを手持ってきたことも秘密にしてください! あと冒険者ランクはそのまままでいいです」


 「ふむ! よかろう! このことにかかかわった職員すべてに言霊の契約をかけよう! これに手を当てよ!」


 ギルドマスターは円形に文字の書かれた布をテーブルに拡げた。

 鑑定だな。


 【言霊の契約布

 これに手をかざし魔力を込めるとこの布の持ち主の言葉に禁止事項を設けることがてきる。

 禁則事項にかんする言葉は口に出すことはできない無理に出そうとすると最悪死んでしまう。

 契約すると持ち主は契約者の言葉の真偽を感知できる。

 持ち主以外が言霊の契約布を使うと布が燃えてしまう。

 持ち主の望まない状態で言霊の契約布を使うと同じく布が燃えてしまう】


 なるほどこれなら大丈夫そうだ。


 「三日月っちどうするの?」


 と月兎。


 「大丈夫そうだ! 言霊の契約するぞ皆!」


 俺は契約が成功したことをギルドマスターわ鑑定し確認すると全部ギルドマスターに話した。


 「マジかそれ……国王を爆破? 勇者兼ツッコミ師? ゴットエンペラースライム? そんなの大昔のおとぎ話の存在だぞ……Sランク聖剣術……Sランク聖魔法……伝説の勇者のスキルだぞそれ? 国王の爆破についてはどうせあの悪名高い爺のことだろくなことは考えてないだろから聞かなかったことにするが……つーか勇者はわかるがツッコミ師ってなんだ? お前のSランク鑑定で鑑定すればいいだろ?」


 「と言われても俺の鑑定のスキルは自分のスキルには使えないんですよね……」


 「そうか難儀だな……そういえば大昔ツッコミとかいう外れスキルを持った勇者がいたきがするが……」


 「ほんとですか! どこにいけば情報が!」


 「だがそりゃ無理だ……その勇者のことが書かれた資料は書物の都ブックラックの大図書館にある現在は魔王軍5将軍の一人深知のエルダーリッチによっで死者の都化している……」


 「そうですか……」


 「次に何か面白いものを手に入れたらうちで買い取らせてくれよ!」 


 あれなんでこいつらに注意しないんだ?

 俺が困惑の色を灯すと。


 「まあお前さんの言葉に嘘は感じられんし能力的にかなり衰えたといえ元Aランク冒険者であった儂の格上のようじゃ。お前さんは勇者じゃ! 何があっても何とかしてくれるじゃろ! なんせ勇者じゃもんな!」


 「そんな楽観的でいいのか!? 何気に世界滅ぼしかけてるんだぞ!?」


 「この世界は何度も勇者に救われているからな! 勇者の信用度は半端じゃないのじゃ! 世界を見事救ってたんまり素材をうちに卸してくれよ! 期待としておるぞ勇者兼ツッコミ師三日月よ!」 

  

 それからギルドから払えるだけの大金貨百枚=一億ほどを支払いくれたこれでも代金の半分以下らしい。

 そのうえに一枚一千万ほどの価値がある白金貨というものがあるらしいが普通の店で使うのは無理らしく、大金貨での支払いとなった。

 だが大金貨でも屋台など庶民的な店では使えない今は金貨の手持ちがあるので両替しなかったが、特別に大金貨は必要に応じてギルドで両替をしてくれるそうだ。

 そいつを収納魔法でしまい込む。

 大金が手に入ったが、下手に使うと目立つ。

 生活レベルは現状維持だな。

 宿に帰る途中にある屋台街につくと。


 「お金も手に入ったし月兎ちゃんお腹減ったよ!」


 「僕も僕もそこの串焼き食べたい!」 


 「私はそこのスープ!」


 「待て待て慌てんな! 買ってやるから」


 そのまま串焼きをたんまり買って宿へ帰った。 

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