0003初バトルの相手は最終裏ラスボス級
そんなわけで町の外に来たわけだ。
「索敵魔法! こっちだな!」
俺は索敵魔法で近くの魔物を探索反応があった茂みをかき分けると。
核のあるゼリーのような生き物が。
「こりゃスライムだな! こいつなら大丈夫そうだ! まず月兎タライ魔法を!」
「オッケー! ポチっとな!」
スライムにタライが落ちた。
『テテーレー! スライムにタライが落ちた! スライムは経験値500億を得た! スライムはゴットエンペラースライムLv999に進化した!』
「おい!? どうすんだよ!? 完全に巨〇兵じゃねーか!? 絶対勝てねえぞ!? 完全にラスボスの風格じゃねーか!?」
でかいゼリーのような姿から二足歩行の巨人と化したゴットエンペラースライムLv999。
マジどうすんだこれ?
とりあえず鑑定。
【ゴットエンペラースライムLv999
世界の終りの日に全てを滅ぼす一体で複数の神に匹敵するスライム
スライムの究極進化系
注! 警告! これ以上は何人も閲覧ことはできない!】
「はい終わった!? 月兎マジて何やってるの!?」
「そんなこと言われても……あっ!? スライムの大きい人何かする気だよ!」
「って!? やば皆伏せろ!」
するとゴットエンペラースライムは人間でいうところの頭に光を集め放った。
吹き飛ばされると思えるほどの強風が吹いた。
「すごい! 空に穴が開いた! 僕こんなの初めて見たよ!」
「まじだ! 空間に穴……うん? よく見ると穴の先に禍々しい城があるな……」
「たぶん魔王城だよ! 三日月ちゃん!」
「ない! ない! だってここ始まりの町だぞ! なんで異空間といえ魔王城とこんな近くにつながってんだ?」
「確かにそうだね!」
「さてどうする? 放置すれば世界がマジで滅びるかもしれん……」
少しづつ空にぽっかり空いた閉じていく禍々しい魔王城? の空間に俺は考える。
「ここは僕の出番だね! ポチっとな!」
「待て満月! 勝手に!」
もう遅いか満月はすでにボタンを押してしまったし。
『テテーレー! ゴットエンペラースライム経験値500億没収! LV1スライムに退化します!』
「えええええええええええええええええええええええええっ!? なんで!? なんでこんなくだらないノリで世界の運命左右する出来事起こってるの!?」
見る見るうちにしぼんで元に戻るスライムにツッコム俺。
「これ面白いね!」
「僕も癖になりそうだよ!」
「月兎ちゃんと満月ちゃんずるい私も! 私も! ポチっとな!」
嫌な予感が……。
「やっぱりそう来るよね!? グバラ!?」【大爆発】
「ピギー!?」【大爆発】
俺とスライムが大爆発した。
『テテーレー! スライムを倒した経験値2を獲得!』
さて唐突だがこいつらのスキルの説明をしよう。
月兎のタライ魔法とはタライを落とすことで何が起きるが何が起きるかは持ち主の月兎でもわからない。
満月のボタン魔法も同じようなものでボタンを押すと何が起きる。
当然満月にも何が起こるかわからない。
最後は月実ボタンを押すと何かが爆発する。
誰が何が爆発するかわからない。
なんというポンコツ怖くて使えねーよ!
さっきみたいに敵がパワーアップしたらどうするんだ!
まあ幸いなことに3人とも付近に戦闘ができる人物がいる限り攻撃の対象にならないエスケープというスキルを持っている。
俺が近くにいれば大丈夫か……異世界に来てもこいつらのおもりとは……いつものことだけどさ……。
「すごい! 楽しいねこれ! それより三日月ちゃん痛くない?」
「びっくりしたが痛みはねーぞ。お前ら暫く魔法封印な!」
「「「ええええっ!? どうして!?」」」
「軽いノリで世界滅びかけたんだぞ! 少しは考えろ!」
「あっ!? みて! スライムさんたちだよ!」
俺たちの前に3匹のスライムが。
「ほんとだ! 僕のボタン魔法で瞬殺さ! ポチっとな!」
「ずるいよ満月ちゃん! 私月兎ちゃんもポチっとな!」
「私も! 私も! ポチっとな!」
「ちょっと待てって!?」
スライムたちにタライが落ち3匹そろって爆発した。
『テテーレー! スライムたちはそれぞれ500億の経験値を得た! スライムたちはゴットエンペラースライムLv999に進化した!』
「どうすんだよこれ!? こんなの三匹いたら余裕で世界が滅びるぞ!?」
「あっ!? またスライムの大きい人たち何かする気だよ!」
再度光を集めるゴットエンペラースライムたち。
「またこの展開!?」
先ほどよりさらに強力な風が吹いた。
「あっ!? 魔王城半壊した!」
「ほんとだ!」
「ほんとだね!」
「後で文句とか弁償要求されねーか超心配……マジでこの城魔王ならいいぜ……それなら弁償しなくていいし……頼むから魔王城であってくれ……」
またも空いた空間の穴の先の半壊した禍々しい城にそう思う俺であった。
◇
「どうすんだよ! 半日かけてスライム5匹しか狩れてねーだろ!」
「仕方ないじゃん! 三日月っち! そういう日もあるよ!」
あれからよくわからないノリで3体のゴットエンペラースライムを元のスライムに戻し倒したのはいいが、最後に現れたスライムが例のごとく進化したゴットエンペラースライム。
そいつを元に戻すのに手間取り結構を使ってしまった。
幸いなことにあの禍々しい城ばかり攻撃していたので町や森の被害はなかった。
「じゃねーだろ! お前からがボタン押さなけりゃもつと簡単に倒せてたじゃねーか!」
「そういわれても楽しかったじゃん! 三日月っち!」
「まあまあ三日月君! 僕たちはそういわれるとますますやりたくなっちゃう性分なんだから!」
「そうだよ! 三日月ちゃん!」
「つまり俺にどうしろと! つかれるわー! ほんとにつかれるわー!」
「「「えへへへへ! そうかな!」」」
と照れる3人。
マジで見かけは抜群に可愛いのに残念な奴らめ。
「ほめてない! ほめてない! はあ……とりあえず集めたスライムの核を換金しにいくぞちゃんとついてこいよ!」
ため息を一つ付き冒険者ギルド換金所へ。
ここで依頼の品や魔物の肉や素材を買い取ってくれる。
「すいません! 換金してほしいんですけど!」
「はーい! わかりました!」
と見覚えのある受付のお姉さんが、買取窓口も担当しているらしい。
「これです。依頼のスライムの核5個です」
「これですか? こんなスライムの核なんてあったかしら……この綺麗な色に艶……宿る魔力の量……明らかに……」
俺の出したスライムの核をしげしげと観察するお姉さん。
「すいませんが少しお時間をもらいます! 暫くお待ちください!」