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7 ぬいぐるみ
夜ベッドで寝ていると、出窓に置いてあるぬいぐるみがベッドに倒れてきた。
わたしはぬいぐるみを元の位置に戻そうと思い出窓へ押した。すると手を噛まれた。ぬいぐるみにではない。猫にだ。
猫はベッドの上にいると思ったのに、いつの間にか出窓へ移動していたらしい。しかもぬいぐるみが置いてある場所に。だからぬいぐるみが倒れてきたようだ。ぬいぐるみが置いてあったところには薄いクッションが置いてある。猫はそこに座りたかったのかもしれない。仕方がない。猫がその場所を気に入ったのなら、ぬいぐるみは別の場所へ移動させなければならないだろう。ウチでは猫が法律のようなものなのだ。
わたしは猫に弾き出されたぬいぐるみを出窓の反対側に置いた。




