32 ワクチン接種
今日は、猫のワクチン接種のため病院へ行く。
いつものようにごはんをキャリーバッグに入れて誘い込む。しかし異変を感じたのか、猫はキャリーバッグに入ろうとしない。少し待っていると、猫は恐る恐るキャリーバッグに入って行く。それを見逃さず、わたしは猫のお尻を押し込んだ。なんとかキャリーバッグに猫を入れることに成功し、わたしは猫と一緒に病院へ向かう。
病院には誰もいなかったので、待つこともなく診察室へ入った。そして、猫をキャリーバッグから出す。猫は逃げようとするので、わたしが抑える。まずは体重確認。先月と同じく2.85kgだった。次は体温を計る。先生が体温計をお尻から入れようとするが入らない。
「あれ?」
「踏ん張ってますか?」
「そうみたいだね」
先生は笑っている。猫がかなり力んでいるようだ。そして次は口の中をチェック。これまた猫が口を開かない。
「ずいぶん強いね」
「そうなんです」
なんとか猫の健康状態のチェックは終わった。いよいよワクチンの接種だ。わたしが抑えているためか、猫はわたしのお腹に顔を埋めている。
「そのままでいてください。お尻に打ちますよ」
「お願いします」
猫のお尻にワクチンを打つ。無事終了だ。
「今日一日様子を見て、何かあったら連絡してください」
「わかりました」
わたしは、猫を連れて帰宅する。キャリーバッグを開けるとすぐに猫は出てきた。そしてわたしにすり寄ってくる。
わたしは猫に言う。
「頑張ったね。えらいね」
そして、撫でてあげた。




