前へ目次 次へ 57/152 13 夏 夏になると見られる光景がある。それは、猫の開きだ。アジの開きではない。やはり夏毛になったとはいえ暑いのだろう。猫はあちこちの床の上で仰向けに寝ている。 そんな猫を見てわたしはある衝動にかられる。 お腹を触りたい! わたしは我慢できず、猫ににじり寄りお腹を触る。 もふもふ~ と感触を味わう暇もなく、猫の蹴りがわたしの手にヒットする。猫は当然不機嫌だ。尻尾を床にバンバンと叩きつけている。 わたしはゴメンと思いつつも、次の機会を狙っている。