8 窓へ(猫視点)
あたしは猫。気ままなところが長所かしら。あたしの楽しみは、窓から外を眺めることよ。ちゃんと窓の前に踏み台が置いてあるの。え?キャリーバッグ?これが?まぁ、あたしには関係ないわね。
この窓から外を眺めるのが趣味なの。ん?工事のおじさんがいるわ。
「おい、猫だ!猫がいるぞ!」
あら、ナンパ?ふふん、あたしの可愛さに参っちゃったのね。でも残念ながら好みじゃないのよね。ごめんね、おじさん。ん?おじさん諦めないのかしら。それに、他にも人が来たわ。あたしったらモテモテね。
でも、あたしは外が見たいのよ。向こうの窓へ行こうかな。
あら、ベッドにあたしのごはん係が寝てるわ。出窓へ行くにはベッドを横切るのが早いけど、迂回してあげるわね。あたしったら優しい!
あ!掛け布団が丸まっているじゃない!あの上を歩くのは面倒なのよ。仕方ないわ、こっちの方が歩きやすいわね。よっと。
「いたっ、痛い!いたたっ」
床が何か言ってるわ。まぁ、気にならないけど。やっと窓に着いたわ。窓とカーテンの隙間に入るのがイイのよ。ふぅ、気持ちイイわねぇ。
なんだか暑くなってきたような……。中へ入ろうかしら。
「暑かったの?」
べ、別に暑かったからベッドに倒れこんでるわけじゃないのよ。そうよ!添い寝してあげようと思ったのよ!感謝しなさい!




