4 ごはんの時間(猫視点)
あたしは猫。自分で言うのもなんだけど、あたしって可愛がられているのよね。それはやっぱりあたしが可愛いからよ!
そんなあたしのごはんの時間よ!ウチのごはん係はテレビなんか見て、気づいていないのかしら?仕方ないわね。テレビの前にいれば気づくわよね。あたしって頭良い!よいしょっと。この辺で大丈夫かな。
「どいてよ。テレビが見えないよ」
見えないようにしているんだから当たり前よね。
「見えないってば」
うるさいわね。さっさとごはんの準備をしなさいよ。ところで何のテレビを見ているのかしら。あら、サッカーじゃない。ボールがあっち行って、こっち行って、あらそっちに。
バシバシ
「あぁ、液晶テレビが……」
あら、あたしとしたことがボールに夢中になっちゃったわ。サッカーは結構好きよ。ボールの動きがわかりやすいもの。最近はゴルフにも興味あるのよね。
いけない。ごはんの催促をしなくては!やっぱり、すりすりしないとダメかしら?仕方ないわね。
すりすり
「何?ごはん食べたいの?」
やっと気づいたの?早くしてよ。
すりすり
「じゃあ、ごはんにしようか。そっちに行って」
言われなくても行くわよ。キッチンでしょ。ようやくごはんだわ。




