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25 冬近し

 最近猫がわたしの膝に乗ってくるようになった。おそらく寒くなってきたからだろう。

 そして休日わたしは惰眠を貪っていた。そこへ猫がやってきて、わたしの足の上で寛ぎだした。しかしわたしは昼食のために起き上がり、猫をベッドに残してキッチンへ向かう。

 わたしが昼食を食べていると視線を感じた。わたしが振り向くと、猫がいつの間にか寝室からリビングへ移動してわたしを見ている。

 怖い!わたしがベッドから出てしまったことを怒っているようだ。わたしは急いで昼食を食べた。

 そしてベッドへ向かう。わたしがベッドに横になるのを猫がまたしても見ている。わたしはベッドに横になり掛け布団を掛けた。すると猫はすぐさまベッドに上がり、わたしの体の上に乗ってきた。やはりわたしの体の上で寝たかったのか……。

 仕方がない。まだ冬支度をしていないのだ。必然的にわたしで暖をとるしかないのだろう。


挿絵(By みてみん)



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