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田守優子くらぶ(二百文字小説集)  作者: りったんばっこん
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新入社員

 田守優子は私の親友。


 優子に紹介した北野一義君に告白されてしまい、優子に黙ったままなのはいけないと思い、思い切って話した。


「私は最初から言ってたじゃん、二人はお似合いだって」


 優子は本当にそう思ってくれているようだ。


「それより、今年の新入社員、本当に使えないよ」


 得意の唐突な話題転換だ。


「ツーと言えば、ビーという具合にわかってくれないのよね」


 どこか違うが、あんたとわかり合える人ってそうはいないと思うよ。

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