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田守優子くらぶ(二百文字小説集)  作者: りったんばっこん
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予約

 田守優子は独特な親友。美人でモテるのだが、続かない。


 そんな優子を素敵だと言って何度も食事に誘っているのが、北野一義君。


 先日、意気消沈した顔で相談された。


 どうしたのかと思ったら、


「高級フレンチを予約したのでお誘いしたら、都合が悪いと断わられてしまいました」


 私は北野君に同情し、優子に確認してみた。すると、


「だって、私、給料日まだで、金欠で無理だから断わったのよ。勘弁して欲しいわ」


 北野君が哀れ過ぎるよ!


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