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連載
「もしもし、母さん」
「おまえかい? どうしたんだい?」
「とうとう俺、連載で小説を書かせてもらえる事になったよ」
「そうかい、それはよかったね」
「頑張るよ」
「十週で打ち切りにならないようにね」
「その出版社じゃないよ」
「努力友情勝利も忘れずに入れるんだよ」
「だから、その出版社じゃないって!」
「ちょっと売れたからって、原稿を落としたり、独立したりしたらダメだよ」
息子が通話を切ってしまったのは言うまでもない。
「もしもし、母さん」
「おまえかい? どうしたんだい?」
「とうとう俺、連載で小説を書かせてもらえる事になったよ」
「そうかい、それはよかったね」
「頑張るよ」
「十週で打ち切りにならないようにね」
「その出版社じゃないよ」
「努力友情勝利も忘れずに入れるんだよ」
「だから、その出版社じゃないって!」
「ちょっと売れたからって、原稿を落としたり、独立したりしたらダメだよ」
息子が通話を切ってしまったのは言うまでもない。
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