田守優子くらぶ（二百文字小説集）

初詣

　田守優子は私の親友。ちょっと変わった子だ。

「このまま、四人で新年を迎えようよ」

　幼馴染みの赤塚武君の提案で、夜中まで四人で楽しく過ごした。

　やがて、年が開けたので、揃って近くの神社に初詣。

　皆でおみくじをひいたら、優子だけ大凶をひいてしまった。

　落ち込んでいるかと思ったら、

「今日が一番悪い日で、これからどんどん運気が上昇するのよ。これに書いてあるわ」

　占いの本を出してニコッとした。それにもはまっていたのか。