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田守優子くらぶ(二百文字小説集)  作者: りったんばっこん
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月夜

 田守優子は私の親友。ちょっと変わった子だ。


 今宵は満月。空気が澄んでいるのか、より美しく見えている。


 一説によると、満月の夜には、妖怪変化の類いの力が活性化すると言われているそうだ。


 そんな夜、何故か優子と一緒だ。


 偶然会ったのだ。で、只今、食事中である。


「今日はいつにも増して、元気が出て来るの。どうしてなのかしら?」


 普段以上に食べまくる優子。


 苦笑いするしかない私。


 確かにあんたは、ある意味妖怪変化かもね。

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